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No.53 無題

突然の雨。出会いは偶然か必然か。 彼を一目見ただけで胸がどきどきして顔が火が出るように上気していった。好いたの惚れたのというような、もしくはそれに似た柔らかく温かな感情を起こすとは。夢にも思わなかった。雨に濡れたきみは、思いがけない美しさで私の心をあっという間に奪い去っていった。

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