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 さすがに『女みたいだ』とまでは、言わない。  だが、腰を掴んで、そのまま力を入れたら折れてしまいそうだ。  色も白く、華奢で儚げな印象を与えてくる。  ──ヤバイな。  完全に、引き際を見失っているぞ。  冬人は緊張しているのか、浅い呼吸を繰り返していた。……なのに、そんな姿を見ても、止めてやれそうにない。  むしろ、煽られているような気さえしてくるほどだ。  ──触れられたら、諦めるか?  冬人の考えを、改めさせたい。  そんな大義名分をなんとか用意し、俺は手を動かした。 「やめ、ろ……っ。触るな、っ」  イヤがる冬人をうつ伏せにさせ、ベッドに押し付ける。  露わになった素肌──背中を、人差し指でそっと撫でた。 「ん、っ」  冬人は、体を大きく跳ねさせる。突然触られて、驚いたのだろう。  そのまま冬人は、シーツを強く握った。 「されるがままになってるぞ。止めなくていいのか?」  顔を寄せ、肩甲骨に舌を這わせる。  冬人はブルブルと震えたまま、首を横に振った。 「やめ、ない……っ! 私は、兄に、なる……っ」  怯えているのに、強情だ。  ──なら、最後の手段。 「あ、っ!」  冬人の下半身を隠している布を、全て剥ぎ取る。  驚いている冬人に気付いていながらも、俺は小振りな冬人の尻を揉んだ。 「う、あ。や、やだ……っ」 「なんでだ? 俺はさっき『止めなくていいのか』って確認しただろ」 「は、ぁ……っ!」  尻の穴を、指で撫でる。そうすると、冬人は耳まで赤くなった。  だが、そんな自分を少しでも隠そうとしているのか……冬人は顔を、枕に埋めてしまう。 「やだ、いやだ……っ! そんな……そんなところ、触るな、っ」 「笑えない冗談だな? 今からここに突っ込むんだから、触るしかないだろ?」 「は、っ? ……えっ?」  冬人の理解は、待ってやらない。  自身の人差し指を、唾液で湿らせる。  そして、その指を。  ──俺は冬人の尻穴に、そっと差し込んだ。 「あ、あ……ッ! いやだ、やだ、やめて……ッ!」  当然、冬人は大きな拒絶を示す。 「キッツいなぁ。まっ、処女なら当然か」 「やだ、やだって! いやだ、動かさないで……ッ!」 「オイ冬人。暴れると痛いぞ?」  いつもの聡明な言葉遣いではなく、年相応の反応だ。  ジタバタと暴れようとする冬人の足の上に、押さえつけるように座る。  ならばと、冬人は両手を振って邪魔してきた。無論、使っていない方の手で冬人の両手を押さえ付けたが。 「やだ、いやだ……ッ! こ、怖い……ッ! 平兵衛さん、やめて……っ」  抵抗ができなくなった冬人の内側を、角度を変えて愛撫する。  人差し指を根元まで入れて、グリグリと乱暴に動かす。  すると、ある一点が擦れた途端……。 「いやだ、やだ……っ! や、やめ──んん、ッ!」  ──冬人が、艶めかしい嬌声を上げた。

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