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 ──今の声は、なんだ?  冬人自身も、自分の口から出た声に驚いているのだろうか。一瞬だけ、抵抗する力が弱まる。  その隙にもう一度、ある一点を擦り上げた。 「や、やだ……っ! そこ、ゃ……んんっ、あ、っ!」 「『やだ』ねぇ? 随分と嬉しそうな声に聞こえるんだが?」 「知ら、ない……っ! ……やっ、なにを……っ」  指を引き抜き、脱がせた冬人の服で瞬時に冬人の両腕をひとまとめに括った。  【縛り付けられる】という状況に気付いたのだろうが、反応が遅い。  初めての感覚に、頭の中を埋め尽くされでもしたんだろう。抵抗しようとした時には既に遅く、冬人の両腕はしっかりと固定されてしまったのだから。  冬人の腕を縛り上げたことにより、俺の両腕は自由に使えるようになった。  今度は、指の本数を増やしてナカを弄ろう。  ……それと、冬人のペニスにも手を伸ばす。  すると、案の定。 「つれないこと言う割には、しっかり悦んでるじゃねぇか?」  ──冬人のペニスは、反応していた。  指摘されたのが相当恥ずかしかったのか、冬人は首を何度も横に振る。 「ちがっ、違う、知らない……ッ! 私はそんなっ、変なところを触られて心底不愉快なんだ! だから、前を触るな……っ!」 「へぇ? ふぅん? そうなのかぁ?」 「やだっ、そんな乱暴に──やだ、あっ! 後ろ、バラバラに動かすなっ、ん、あっ!」  冬人のペニスは、ガチガチに勃起していた。先端を擦れば濡れた音が鳴るくらいの湿り気があるほどに。  前の快感と、後ろで起こっている未知の快感に、冬人は体をガクガクと震わせている。口から紡がれるのは、驚愕の言葉だけ。……本人の意思を無視して、体が勝手に悦んでいるのだ。  ──ある意味で、才能かもな。  なんてことは、当然言わず。  指を三本挿入しても、冬人は痛がる素振りを見せなかった。  ──なら、最後のチャンスだ。 「──冬樹になるのを諦めろ、冬人。そうしたら、これ以上はなにもしない。今後も、お前さんには手を出さないって約束してやる」  ここでもしも、冬人が引かないのなら。……俺も、さすがに止めてやれない。  これは、本気だ。本気でそう、思っている。  きっと冬人も、俺の考えを推察しただろう。  ──それでも、ヤッパリ冬人は……。 「──私は、兄になる……っ」  ──頷いては、くれなかった。  枕で声をくぐもらせながらも、冬人は意地でも考えを改めようとしなかったのだ。  状況を、理解しているはずなのに。このままだと、好きでもない男に犯されると分かっているのにだ。  ──冬樹、悪い。  頭の中で、亡き親友へ謝る。  罪悪感は健在だ。今も、ちゃんと心の中にいる。  それでも、目の前にこんな上物がいるんだ。あろうことか獲物は、逃げるチャンスは何度も与えたのに、逃げなかった。  ──だったら俺だって、もう引けない。  俺は自身のペニスを握ると、冬人の尻の穴にあてる。  ──そして。 「──ひっ、あ、ぁあ……ッ!」  ムリヤリ、冬人のナカへ挿入した。

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