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 念入りに冬人のナカをほぐした後。 「あっ、んぁ、あ……っ!」  俺は昨晩同様、冬人のことをベッドに押し倒していた。  一度抱かれただけで受け入れ態勢が万全に整うほど、尻の穴ってのは従順じゃない。  それでも、昨日よりは幾分かマシなように見える。 「痛くないか、冬人?」  根元まで逸物を挿入すると、冬人はシーツを握って渋々と言いたげに頷いた。 「ん、ぁ……っ! ……ったく、ない……っ」 「そうか。……動くぞ」  『いい』とも『悪い』とも言わず、冬人は固く目を閉じる。 「んっ、ぅ……っ! はっ、あ、あ……っ!」  ユサユサと体を揺すると、その動きに合わせて冬人が声を漏らした。  依然としてシーツを強く握ったままだが、一先ず痛みはなさそうだ。  ……キツイ、が。ヤッパリ冬人のナカは……悪く、ないんだよな。  奥まで穿つと痛いくらいに締め付けてくるが、冬人らしいその反応が嫌いではない。……むしろ、なんだか可愛く思えてくるくらいだ。 「冬人。浅いところと、奥の方……どっちの方が感じるんだ?」 「そん、なこと……どう、でも──」 「へぇ? ……まぁ、その返答は冬人らしいか」  俺の返事を聞いて、冬人はカチンときたのだろう。言外に『冬樹とは違う』と言われたのだから。 「……こ、の……ヘン、タイ……ッ」  精一杯の悪態を吐く冬人を見て、俺はわざと奥を狙って腰を落とす。 「あ、んっ!」 「『ヘンタイ』だって? 寝込みを襲ってきた淫乱に言われたくはないんだがな」 「それは、平兵衛さんが『手を出さない』と言うから──」 「出されたくはないが、出されないなら出されないで寂しいってか?」 「ちが──んあ、っ!」  グリ、と。  冬人の弱いところを狙うと、思った通りの反応を返された。 「ホラ、冬人。……どこが一番イいんだ?」  浅いところを擦りながら、冬人の返答を待つ。そうすると、冬人は顔を背けた。  ……さすがに、これは大人げなかったか? そう思い、謝罪の言葉を口にしようとした瞬間──。 「──さ、っきの……と、ころ……ッ」  蚊の鳴くような声が、返ってきた。  ……まさか、本当に答えるだなんて。 「お前さん……扱いにくそうだと思ってたが、存外チョロいな」 「はっ? それはどういう──ぁん、っ!」  要望通り、冬人が特に感じるであろう箇所を突いてみる。  本当に弱いのか、それとも自分でおねだりをしたような状況に羞恥心を煽られたのか。 「んっ、んぅ……っ! あっ、は、ぁあ、っ!」  冬人は先ほどよりも一層、あられもない姿を俺に晒した。 「冬人、締め付けすぎだ……ッ」 「そんなことっ、言われても、あっ!」 「あぁ、クソ……ッ! ナカに出すぞ……ッ!」 「やっ、そんな──あっ、ふぁ、んん……っ!」  ギュッと。シーツを握る冬人の手に、力が増した気がする。 「冬人……ッ!」  低く、冬人の名を呻く。  そうすると、まるでその声に応じるかのように……。 「──ぁあ、あっ、ひぁ、あっ!」  冬人も、俺と同時に射精した。

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