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第16話《Ⅱ章》凶悪な天使⑨
手の中のお守り袋をきゅっと握りしめた。
たまたまなのかも知れない。
(でも、あの時は)
デートしたいって念じたら、本当に先輩とデートする事になった。
偶然だけど。
もしもまた偶然が起こったら……
「願い給え、叶え給え、御柱 のお狐様来ン来ン」
「コォォォォーン!!」
なに!?
なんだ、なんだ!?
(今、コーンって)
狐が鳴いた!!
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