16 / 78

第16話《Ⅱ章》凶悪な天使⑨

 手の中のお守り袋をきゅっと握りしめた。  たまたまなのかも知れない。 (でも、あの時は)  デートしたいって念じたら、本当に先輩とデートする事になった。  偶然だけど。  もしもまた偶然が起こったら…… 「願い給え、叶え給え、御柱(みはしら)のお狐様来ン来ン」 「コォォォォーン!!」  なに!?  なんだ、なんだ!? (今、コーンって)  狐が鳴いた!!

ともだちにシェアしよう!