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第43話《Ⅴ章》雪⑥

「でも〜」  モジモジ。  大事な場所、隠したいよ〜  見えてないとはいっても。そこはやはり秘された恥ずかしい場所で……正確には大事な場所ゆえに、いつもは包皮で守られている。  大事な場所だから、剥き出しはよくない…………と思う。  先端まで包まれている姿こそ正しいんだ! 「こーら、モジモジしない。また被せちゃうよ」 「やっ」  せっかく剥けたのに。にゅぽん。切ない寝袋の中に戻されてしまった★ 「やめて〜、皮伸びる〜」 「じゃあ少し脚開いて」  言われるがままに脚わ開く。 「もっとだよ」  少し……って言ったのに。 「どうしたの?姫の亀さん、お外に出してあげないよ」  うぅっ、ムスコを人質にとられた。 「うん、いい子だね。だけど姫が触るのは許さないよ。姫の右手はちんこと仲良しだから」 「ちがっ」 「違わない。これからは俺の手が皮被りの姫と仲良くなるよ。もちろん、仲良くしてくれるよね」 「ハフー」 「いいお返事だよ。ここは裏筋……って姫はよく知ってるよね。ここ、弄るの好き?」 「ハフハフ」 「うんうん。ここは剥いてあげた亀頭だよ」 「ハヒー」  敏感な場所をムギュンとされて、ふしだらな嬌声がついて出た。 「せんぱぁい」  恥ずかしくて、先輩の手を止めようと股間に手を伸ばすけど。 「仲良くすると嫉妬する。姫は俺となかよくなろうか」  掴まれた手が先輩に導かれる。 (先輩の……)  ごくり……  生唾を飲んでいた。  ぱっと見てすぐに分かるほど、股間がスレンダーのスーツの布地を押し上げている。 「キャ」 「可愛い反応。でも俺の股ぐらの果実は可愛くないよ。ほら」  ドクドクドク (うそ!?)  まだ大きくなるの。  もう十分大きいのに。 「俺の形、しっかり覚えて」  太い。  硬く強固に反り返っている。  先輩も興奮してくれてる。  チュプリ 「おや、また蜜を零して」  熱い吐息が耳朶を這った。 「姫の淫乱♪」  俺にしか聞こえない声で。 「ハフハフヒィー!!」  大きな手が俺自身を擦る。上下に何度も、気持ちいい場所を行き来する。  先輩の大きな手。 「姫の竿、熱い」 「ハフヒィィ〜」 「俺の手、ドロドロだ」 「アフゥ」 「もっと濡らしていいよ。全部出して。淫乱な姫のお汁。俺の手をもっと感じて」 「フゥーフゥー」 「出そう?」  こくこく、頷く。  なのに先輩。 「少し我慢してみようか」  根元をきゅっと握って、これじゃあ…… 「イケないね」  藍色を帯びた双眼が細められた。

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