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第44話《Ⅴ章》雪⑦
こんな刺激じゃ物足りない。
腰が勝手に揺れる。
プルンプルン
先輩の手が根元で堰き止めているからイケない。
プルンプルン!
衣服に擦れる刺激じゃ、全然イケない。
ハァハァハァハァ
呼吸だけが荒くなる。出口を求めて。
ハァハァハアハア
プルンプルン!
「勃起おちんこ揺らして恥ずかしいよ」
「だって〜」
先輩のせい。
「そんな顔して、ちんこ振っても可愛いだけだ。姫は子犬かい」
「ちがい……ます」
「そうかな?可愛い子犬サイズだけど」
うぅっ。どうせならラブラドールとか、シェパードとか、大型犬にしてほしかった〜
……ぐすん(ノ△<。)
「ちゃんと言おう。そしたら白いお汁出させてあげる」
「なに……を」
「『イカせて』って。姫はいい子だから、ちゃんとお願いできるね」
そうしたら俺、楽になれる。
快楽の出口のない沼の中からようやく脱出して、いっぱい、いっぱい気持ち良くなれる。
でも……
そうしたら、先輩の前で恥ずかしい姿を晒す事になってしまう。
『それ』は人前でする事じゃないから。
でも……
「早く、姫」
フゥと吐息が秘された先端をくすぐった。
かがんだ先輩が、茂みに反り返る昂ぶりを映している。
「いつまで俺を待たせるの」
ねぇ、姫
「……かせて」
「なぁに?姫」
「先輩の手で……」
高みへ
「イカせて」
俺を見つめる瞳の奥が柔らかに揺らいだ。
「いいよ、射精しなさい」
「ハフゥゥゥウウー」
上ってくる。熱いやつ。
戒めから解かれて、根元からドクドク、ビュクビュク。
「アフゥ、イクっ、イクっ」
止められない。
白いの、出る。先輩の擦る手が裏筋のいいところをきゅうきゅう行き来して促してくる。アゥ!
「ハヒィィイイぃー!!」
気持ちいい!!
白いの……止まらない。
「まだ出てる」
「ウヒ」
トピュン、トピュ、トピュ
「射精している君の顔、可愛い」
息も絶え絶えの頬に、濡れた感触が降りた。
唇……
キス……
……『大好きだよ』
いま、なんて言ったの?先輩……
「ご馳走さま」
白い体液を赤い舌がチロリと舐めた。
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