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第66話《ⅩⅠ章》先輩と会長③
俺が言ってしまっていいものか……
(大切な人への告白だぞ)
だけど二人は俺の口から聞くのを望んでいる。どうしよう。
否。
どうするも何も避けられない。
愛する人への告白は、愛する人から聞きたい。
愛する人へ、自分の言葉で伝えたい。
でも俺から言わなければ。ううぅ〜
針のむしろだ。
二人の視線がチクチク、シクシク、俺を刺す。まだか、まだかと責め立てる。
これ以上耐えられない!
「先輩!」
「はい」
「会長!」
「なに」
「好きです!」
「「エエエエーーーッ★!!」★!!」
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