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第5話
現実はそう甘くなく、俺のヒーローは助けに来てはくれなかった
男のペニスがズブズブと俺の中に埋まると、口にも別の男のペニスを入れられ奉仕させられる
中を激しく穿たれると、発情した体が男のペニスを喜んで締め付けるのを感じる
それと同時に心が壊れる音が聞こえた気がした
目を覚ますと白い天井に白い布団、ここは保健室だろうか
俺はベッドで1人、横になっていた
「…」
足を下ろし立ち上がろうとするが、足に力が入らず床に座り込む
先程あったことが頭を巡り、体が震えた
「っぐ、」
気分が悪くなり嘔吐すると、白い液体が自分の口から出てきた
彼らに無理やり飲まされた物だろう
自分の体が中から汚された気がして、指を突っ込み必死にそれを吐き出す
喉が酷く痛んだが、こんなものを体の中に収めているよりマシだった
胃液が出てきてもまだ腹に入っているような気がして、吐き続ける
「小川 !」
口に入れていた指を抜かれ、抱きすくめられる
男達に押さえ込まれて乱暴された感覚がフラッシュバックし腕の中で暴れた
「いや、いやだあ!もういや!離して!」
「小川!落ち着け!」
「いやだあ!助けて、助けて先生!」
「穂積!」
顔を無理やり上げられ、俺を抱きしめていた人と目を合わせられる
そこに居たのは
「…せん、せ」
俺の運命の番だった
「ほず、小川。よかった、落ち着いたか」
先生はホッと息を吐くと、床に座り込む俺を抱えてベットに乗せた
吐瀉物を処理しようとする先生を慌てて止める
「っぁ、だめ!」
「?どうした、」
「見ちゃダメ!それ、見ないで!」
自分の吐瀉物に精液が混じっているところなど、見られたくなかった
先生には特に
でも先生は気が付いてしまったようで、痛ましげに顔を顰めるとすぐに取り繕った笑みを浮かべた
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