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第9話
「穂積」
「っ、なんで、だめ、離して、先生、汚い、汚れちゃう」
「穂積は汚くない」
「汚いよ!俺、あいつらの精液いっぱい飲んだもん!中にいっぱい出されたもん!」
「穂積はそんな事で汚れない。綺麗なままだ」
先生は俺の手を強く握ると、またキスを落とした
突然のことに頭が働かない
何故、どうしてこんなことに
「穂積、噛んでいいか」
先生が俺のの首輪の上から、頸に歯を立ててそう言う
「だめ!…俺はもう先生の番になれない」
「どうして」
「…他の人に、犯されたから」
「それでも穂積はここを守ってくれたんだろう。俺のために」
先生がもう傷が治り、すっかりと綺麗になった俺の手の甲に口付ける
「だめ、」
「穂積」
「っ、先生には、奥さんが居るんでしょ」
「もう別れた」
先生の言葉に驚きで声が出なくなる
「ぇ、」
「元々夫婦仲は冷め切っていたし、未練はなかった。金をやったら喜んでサインしたよ。今頃子どもを連れて不倫相手と再婚してるんじゃないか」
そう言う先生の左手の薬指から、確かに指輪がなくなっていた
「他に心配なことは」
「…俺、男だよ」
「知ってる」
「…3人に抱かれたよ」
「俺が上書きして忘れさせてやる」
「…俺で、いいの」
「最初からお前が欲しかった。意地を張った俺が悪い。辛い思いをさせて悪かった」
先生の言葉に今まで我慢していたものが弾けた
「ほんとは、初めては先生が良かった…!」
「…ああ」
「先生以外に、抱かれたくなかったよ…!」
「これからは俺以外触らせない」
「っ、先生、大好き。…噛んで」
俺が首輪を外すと、先生は俺の頸に強く噛みついた
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