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『旅行』4
「…は、穂積」
「ん、は、あ、はぁ、」
ずっと重ねられていた唇が離れ、拓馬さんから送られた唾液を飲み込むと足りなかった酸素を必死に肺に送り込んだ
息を整える俺の顔中にキスを落とした拓馬さんは俺の中からペニスを抜き、着けていたゴムの口を結んでゴミ箱へ捨てると既に緩く立ち上がった自身のペニスに新しいゴムを被せた
「穂積」
「んっ、」
一度の性交で柔く解れたアナルはズブズブと簡単に拓馬さんのペニスを飲み込んでいく
すぐに腰を動かされ、高まっていた体は簡単に絶頂を極めるのであった
「は、ん、も、むり、」
その後も濃厚な性交は続き、息も絶え絶えな俺が拓馬さんから解放されたのは外が白んできて、拓馬さんが3度欲を吐き出した頃だった
久しぶりのセックスに体を動かせないくらい疲れていたが、心はとても満たされていた
拓馬さんも同じようで、先程とは違う穏やかな表情で俺に啄むようなキスを落とした
「悪い、止まらなかった」
「…気持ち、かった、けど、ん、もう感覚ない」
沢山注がれたローションと刺激を受けて分泌された腸液がタラタラと流れるそこは長時間拓馬さんを受け入れていたため、甘い痺れを感じる
拓馬さんは動けない俺を抱え上げると風呂に行き代わりに体を清めてくれた
全身を洗われ拓馬さんに抱えられるように湯船に浸かり、疲弊した体が温まってくると段々と眠たくなってきた
それに気が付いた拓馬さんの寝ていい、という声に大人しく身を預けたのだった
「パパは?」
「まだ寝てるよ」
「いつもは起きてるのに…」
「久しぶりに出掛けて疲れてるんだろ」
拓馬さんと康平の話し声が耳に入り、少しずつ意識が覚醒してくる
耳を澄ませると双子のご機嫌な声も聞こえてきて、俺以外みんな起きていることを知った
まだ体は重く布団に沈んでいたいが、気合を入れて起き上がり主室に向かった
「パパ!おはよう」
「おはよう、康平。拓馬さん、晴希、晴翔」
飛びついてくる康平を抱きとめ、挨拶を返す
晴希と晴翔も俺の姿を見るとキャッキャと笑いながら両手を広げ俺の方へ歩いてくる
3人まとめて抱きしめてやるとキャーキャー大騒ぎし喜ぶ子ども達の姿に、先程まで感じた体の重さが吹き飛んだ
愛する人とその子ども達と、次は何処に出かけようか
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