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第13話

 家のベルが鳴り、突然訪れたのは姉だった。 「よっ。急に来ちゃってごめ……」 「姉ちゃんちょっと留守番頼んでいいか!!」 「ん?」 「ほんの何時間か……いや、もしかしたら朝まで寝ててくれてもいいんだけど!」  そうして、俺は姉に紹介する間もなく、有季を連れて家を飛び出したのである。 *** 「僕、家でお風呂に入ってきました」  何てことを言うんだ。俺はベッドで有季の服を脱がせながら言う。 「ちょっと汗臭いかもしれないけど……」   そう言って有季は自分の身体をくんくんと嗅いだ。 「全然臭くない。いい匂い」 「やっ……やだぁ、玄さんは匂い嗅がないで」  そう言ってキャッキャと笑う有季を俺はベッドに沈めて、その首元にキスをするのだ。  跡が付かないように気を付けながらな。 「玄さんも汗かいてる」  なんせ走ったからな。1キロも。 「玄さん、体力あるんですね……」  待て、いやらしい含みを感じるぞ。 「うん……仕事で肉体労働もするからね」 「え、そうなの」  顔をあげると、俺の上半身をつつ、と指でなぞる有季である。 「マッチョな玄さんもすき」 「マッチョ、てほどじゃないけどな……」  今度は俺が有季の身体をなぞる番である。 「有季のピンク色のここもすき」  そう言って、右手の乳首を親指の爪で、ツンと(はじ)いた。 「あっ、やだあ!」  有季は悶えた。可愛らしい反応に、また興奮する俺である。  たまらず(くわ)えてしまった。 「うっ……、うんっ、うん…………やだあ」  優しく舐めながらも、舌で擦ってしまう俺である。  もう片方のピンクの突起は、左手で撫でてやる。  乳首が()れて()ったのを見計らって、親指と人差し指の腹で挟んで()ねる。  痛いかなあ、と思うのだが本能には逆らえない。  ピンクの色に()れ切った乳首に、どうやら有季は翻弄されている。 「う……んん、あ……! 玄寿さん……っ! やだぁ……!」 「嫌じゃやらないよ」 「気持ちいいのぉ……、玄寿さ……!」  もぞもぞと下半身を悶えさせる有季の足を押さえ込み、行為を続ける俺は相当意地悪だ。  でもこのピンクの身体が悪いのだ。舌でころころと転がせば飴玉(あめだま)みたいに固くなって、俺の愛撫を喜んでいる。  有季の顔を見てもたまらない。くしゃくしゃの顔で、何かに掴まろうと必死である。  シーツは整っているし、俺に掴まっても愛撫を助長するばかりで、耐えようとするのがたまらないのだ。 「げっ玄さん……! ほっほんとに……! パンツ、汚れちゃうからぁっ……!」  そう言われて、俺はいったん顔を上げる。 「出ちゃいそう?」  そう聞くと、有季は数度頷いた。  可愛いなぁ。  俺も、正直機関銃で下着が汚れていると思う。 「たぶん、パンツ買えるよ」  ここに売ってるかもしれないし、無くっても近くにコンビニだってある。 「ほっ……本当?」  泣いて小首を傾げる有季だ。  俺は優しく頷く。 「俺、後で買ってきてもいい。だから汚してもいいよ」  言っている言葉はもしかしたら優しくないのかもしれないが。  有季が、そんなことは気にしないで気持ちよくなる姿を見たいのだ。 「有季が気持ちよくなるの、見たいんだ」 「うっ……嘘だぁ……そんなの?」 「うん、見たい」 「うそぉ……」  そう言いながら、俺は有季を(いじ)る手を止めない。  有季がこんなに乳首で感じるとは思わなかったんだけど。  走って来て、興奮してたのもあったのかもしれないな。   「うっ……んん、玄さん……!」  俺は今度は舐めるのを左右チェンジして、右手で濡れた乳首を弄ぶ。  俺から左側の乳首を舐めて、濡らして、前歯でちょっと噛んで、さんざんピンクに()らしてしまった。  さっきまで舐めてた右側もあって、きっともうむずかゆいくらいなんじゃないかと思う。 「ん……! ひどい、玄さん……!」 「どお? 気持ちいい……?」  有季の表情が答えを語っている。 「ほっ、ほんとに、約束、守ってくれる? 買って来てくれる?」  俺が「うん」と乳首を咥えながら言うと、有季が途端に股間を押さえた。 「んっ……っ! やっ……! イっイくっ……ぅぁ……っ!」  俺は乳首への快楽を止めないで、有季が達したのを受け止めた。  イった後は有季はうっとりして、俺の顔を目を開いて見詰めた。 「玄寿さんのえっち……」  そうだよエッチだよ。  有季もだろ。

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