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第21話 お茶会鬼ごっこ

お茶会の鬼ごっこの時、僕ちょっとした発見をしたんだ。 ユア様が鬼の時、やっぱり僕捕まっちゃった。 その時ユア様の指先が僕の胸元をキュって引っ掻いたんだ。 僕は思わず「んっぁっ」って声が出ちゃって。 ユア様もビックリした様に固まっちゃって。 顔もみるみる赤くなっちゃうから、つられてこっちまで赤くなっちゃったよ。 ほんと焦っちゃった。思わず咳払いをしたりして…。上手く誤魔化せると良いんだけど。 お兄様が、甘い僕の声はベッドじゃ無い所やみんなの居る所では絶対出しちゃダメって怖い顔して言ってたから。 もしお兄様にバレたら、またお仕置きだよ~。 あ?でもあのお仕置きなら受けても良いかも?なんちゃって。 鬼ごっこの後お母様たちの側で僕たちもティータイムだったんだけど、ユア様は僕の方をチラホラ見てソワソワしてた。 いつもは僕に頭を擦り付けるような勢いでくっついてくるのに、変なの。 他のご令息が僕の側に来た時は、やっぱり引っぺがして遠くの席に引き摺って行った。 コレってよく聞くツンデレってやつ?ユア様、そっちに目覚めちゃったの? それはそうと、何の発見したかって話。 洋服の上からちくびを触るとちょっと気持ちいいってこと。 今夜、ローブの上から触ってみよう。楽しみだなぁ。 最近お母様の1番下の弟が結婚したんだ。 領地の近くだから今度お父様の長い休みの時に行ってお祝いをするらしい。 勿論僕も行くよ。行ったことのない場所だからとっても楽しみ。 今僕たちは王都のお屋敷に住んでるけど、もうすぐ社交シーズンが終わるから半分ぐらいの人が領地に帰るんだよね。 きっとお兄様は貴族学院が忙しくて、少ししか領地に帰れないと思う。 それは本当に考えると寂しいんだけど。 でも結局僕だってあと一年ちょっとで貴族学院の寮に入る事になるからもう割り切ってる。 お兄様は来年から18歳まで高等貴族学院へ進むから、2年位は一緒にお勉強できるかもしれない。 多分ね。僕もまだ学院の話はちょっとしか聞いてないし、友達の噂話とかだから、コレって知ったかぶりになっちゃうかもw 貴族学院に入ったら多分お勉強やらで忙しくなっちゃうでしょ? だから僕は今この時を満喫するって決めてるの。 何か凄い信念だねってユア様やご令息たちにクスクス笑われちゃったけれど、何となく強迫観念というか…。 ん?強迫観念?何だっけ?それ。 時々僕訳わからないこと言ったりして、セブにも心配されたりするんだけど、まぁコレが僕って事で、随分慣れてきたよ。 僕の中の僕ー。元気ですか~?なんちゃって。ふふふ。

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