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第62話 ユアside囚われた僕※

僕はリオンの可愛くて、綺麗な昂りを舌先でゆっくりと丁寧に何度もなぞった。 舌先に伝わるリオンの興奮と青臭い様ないやらしい匂いに僕は頭の中が燃えていた。 「そんなっ、汚いよ。んっ。」 僕の頭を押しのけようと小さく抵抗してた細い手はいつの間にか、強い快感から逃げ出そうと僕の髪を握りしめていた。 「リオンはどこも綺麗で、美味しい…。僕に沢山食べさせて…。」 僕が下からリオンの顔を仰ぎ見ると、リオンは耳まで赤くなりながらコクリと頷いた。 僕はリオンを口で優しく可愛がりながら自分の濡れたボンクスを脱ぎ、右手で自分の昂りを摩り続けた。 「んあ、ああぁっ、ダメだよ、出ちゃうっ!待って!」 リオンが切羽詰まって嬌声をあげると、僕はもう発射寸前で息を荒げて自分を追い立てた。 「あっ、あぁっ、あああんっ!」 リオンが僕の口の中に甘い水を吐き出すと、僕は息を詰めて大きく腰を突き出し白濁を手の中にビクッビクッと吐き出した。 頭の中が痺れるような快感を感じて、しばらく呆然としてしまった。 愛する人との身体の重なりがこんなに気持ちいいなんて想像した以上だった。 毎夜ひとり、リオンの事を考えるだけで昂って射精してしまうけれど、その気持ちよさとは次元が違っていた。 汗ばんだ顔を紅潮させてぐったりと力の入らないリオンの瞳は、長い睫毛の影を落として閉じられていた。 僕はそんなリオンの美しさを脳裏に刻みながら、ベッドから降り立つと暖かい濡れタオルを持って戻り、リオンの身体を優しく拭った。 リオンはその気持ちよさにほっと息を吐き出すと、ゆっくり目を開けた。 僕たちはしばらく見つめ合って軽く口づけすると、微笑みあった。 そこには僕の作った愛のカタチがあった。 はたから見ると少し歪かもしれないその愛のカタチは、僕らの中では幼いながらも確実な二人の想いだった。 その夜、僕のベッドでリオンを抱きしめて眠りながら、僕はひとり考えていた。 腕を緩めたらスルリと逃げ出してしまいそうな可愛いこの人を、僕はどんなに辛くても一生手放すことはないだろうと。 アーサー達が僕のリオンへの気持ちを執着だと言って笑ったことがあったけれど、あながち間違っていないと思う。 7歳の幼い日に初めて天使のようなリオンに会った瞬間から、恋に落ちて、それはゆっくり底なしの愛に変わってしまった。 リオンは僕を狂わすし、幸せにもするし、苦しくもさせる魔物で、すっかり魅入られてしまったんだ。 僕はリオンのクセになる青甘い香りを胸いっぱい吸い込むと口元に微笑みを浮かべて眠った。

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