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第66話 番外編 リオン不足は夢で補うお兄様※ 前編
リオン…、リオン。私の唇からこぼれ落ちるのは私の愛しい人の名前。
しばらく見ないうちにリオンは無垢な幼さが消えてきて、代わりに蜂を誘うため遠くまで甘い香りを漂わせる花のように瑞々しい色気をまとっている。
抱き上げて、甘えさせて、沢山話をして、口付けてと色々考えていたはずなのに、私はリオンの甘い口の中の柔らかさを乱暴に味わっている。
このままじゃリオンが怖がってしまうと私の理性は囁いているのに、リオンが足りなくて止めることができない。
リオンが私の腕を強く握ったのを感じて、ハッとした私は慌ててリオンの顔を覗き込んだ。
紅潮して蕩ける瞳を潤ませて、はぁはぁと荒い息をつくリオンは思いのほか扇情的で、私は思わず喉を鳴らしてしまう。
「リオン、私にはリオンが足りないんだ。…癒やしてくれるかい?」
私は荒々しく自分の上着やシャツを脱ぎながら、いけないと思いながらもリオンに懇願する。
「…お兄様、僕もお兄様不足です。お兄様に気持ちイイところを見つけて欲しい…。」
私を受け入れてくれるリオンの言葉に、嬉しさで心が羽ばたくようだった。
リオンを怖がらせてはならないと思いつつも益々興奮して震える指先で、リオンに羽のように軽く口づけながら服を脱がせていった。
月明かりの中の裸体のリオンは一枚の絵のように美しかった。
すんなりと伸びた手足は以前見た時よりもしなやかさが増していて、見る度に姿を変える妖精のように感じられて、現実のものとは思えなかった。
どれだけリオンを見つめていたのか、焦れたリオンが手を伸ばして私を誘う。
リオンは無垢な天使ではなく、知らぬ間に人を虜にして身を滅ぼさせる魔物に変わったのだろうかと頭の片隅で考えながらリオンを抱きしめた。
「ああぁっ、んっ、もう、おにぃさまっ…。」
リオンの柔らかで吸い付くお尻を両手で掴みじわじわと揺すりながら、硬く立ち上がった胸の果実を執拗に吸い上げる。
焼き切れそうな頭ではいつのまにか白い滑らかなリオンの肌に薄赤色の小花を咲かせている。
「僕っ、声が我慢できないっ…。あぁ…あああっ…!」
「んっ、声は我慢しなくて…大丈夫だ。だから気持ちイイって…言ってごらん。」
私はリオンの甘い喘ぎ声に煽られながらゆっくりと自分の濡れたボンクスを脱いだ。
声をあげて仰反るリオンをうつ伏にさせて、左手で乳首を撫でさすりながら首筋からゆっくりと焦らすように背中の滑らかな肌を辿っていく。
リオンが弱い腰は強めに口付けるとビクッと震え、手の中の乳首も更に硬く感じた。
真っ白な形の良いお尻を何度か撫でさすった後、両手で掴んでゆっくり割開くと奥まった場所にほんのりと色づいた蕾を見つけた。
「んっ、お兄様…?」
「…リオンのここに気持ちイイが隠れてるけれど、探してみるかい?私を信じて…くれるかい?」
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