「まだ若いリオンに結婚させるのは少し気が咎めるけれど、私は嬉しくてたまらない。それが本当の気持ちだ。」 濡れて薄闇色になった髪を撫で付けたお兄様は、いつもよりずっと大人の男の人のようだった。 僕は自分の若さが、大人のお兄様をずっと待たせていたんだとその時分かったんだ。 「…リュード、僕はずっと我慢させていたんですね。結婚は予定より少し早くなってしまったけれど、僕の気持ちは昔からいつもリュードのここにあります。」 僕はお兄様の心臓に手を置くとゆっくりと円を描くように撫でた。 僕の手の上からお兄様が手を重ねると、僕たちは惹きつけられるように唇を重ねた。 「あぁ、リオンはどこもかしこも美味しくて堪らない…。」 お兄様は硬くツンとした僕の胸の果実を指で弾き、つまみながら、喘ぐ僕の顔を見上げた。 そしてゆっくりと臍、お腹へと舌や唇を使って愛撫して行った。 僕の昂りはすっかり期待で濡れそぼっていた。 お兄様は美味しそうにソレを舐めねぶると、グチュグチュとワザと音を響かせて口いっぱいにしゃぶった。 僕はいやらしい音にすっかり煽られていたけれど、お兄様の口の中の強烈な吸引に裏筋を押さえ込まれて息も出来ない快感に投げ出された。 お兄様は僕の逃げ出そうとする腰を掴むと頭を大きく動かして、僕をあっという間に高みに連れていった。 僕は身体を震わせて、お兄様の口の中に何度も白濁を吐き出した。 お兄様は膝立ちになると僕に見せつけるように、口の中から片手に僕の精液を受け出した。 そしてお兄様の臍まで反り返った雄々しい昂りに塗り付けて、手で何度も音を立ててさすり上げた。 お兄様の痴態に僕はすっかり興奮させられて、熱い息を荒げながら起き上がると食い入るように見つめた。 お兄様は僕の蕩けた顔に激しく口づけながら、荒い息を吐いて大きく呻くと自分の手の中に白濁を溢れさせた。 「…私があまりにも昂っていると、リオンには大き過ぎて辛いだろうから一度出しておいたよ。」 そう言うと、僕をうつ伏せにして手のひらの白濁を僕のアーヌスに塗り込みながら、少しづつ指を押し込んでいった。 「…リオンのここ、柔らかいね。ユアに可愛がってもらったかい？今はユアと一緒に居る時間の方が長くて、少し妬けるね。」 そう言うと、お兄様は指を増やして一気に突き入れた。 「あああぁっ！んっ、あぅ、うっん！」 お兄様の長い指が丁度ゼンを撫で上げて、痺れるような快感に僕は嬌声をあげて仰け反った。 お兄様は僕のお尻を甘噛みしながら指を更に増やしながらゼンを狙ってグチグチと指を大きく出し入れし続けた。 僕はもう声も掠れ初めて、終わることのない快感に涙を滲ませていた。