7 / 16
ダイヤとポッキー
「バレンタインデーってのはお菓子会社の陰謀なんだ」
ご機嫌ななめな巧がいつになく大真面目に熱弁をふるう。
「好きな人にチョコを贈る習慣が根づいたのはごく最近、戦後の好景気に便乗してチョコの売り上げを上げるためにお菓子会社がばんばん宣伝打ったんだ」
「ギブミーチョコレート?」
「ノーモアチョコレート。甘ったるい匂いにうつつをぬかす連中はみんな企業の戦略に踊らされてるんだ。そもそも聖バレンタインさんとチョコに関係ねえし、バレンタインさんが甘党だなんて根も葉もない噂だし、ほら、後世の人が作り上げた勝手なイメージっつの?第一バレンタインさんが死んだ日だか生まれた日だか知んねえけどそれならバレンタインさんの墓におそなえするべきじゃね?線香代わりにポッキー立ててさ」
「ヴァレンタインはカトリックだろ?」
「こまけーことはおいといて偉人な異人さんの誕生日だか命日だかを商業目的で私物化するのはどうかと思うんだ」
「じゃあ巧的には母の日にカーネーション贈るのも却下?」
「それとこれとは別。何が言いたいかっつうとつまりバレンタインさんを蔑ろにするのはけしからんって話」
「さんづけすると一気に親近感湧くなあ。親戚のおじさんみたい」
茶化す俺をぎろりと睨みつける。おっかない。
家が近いから行き帰りは大抵一緒になる。
登下校がかぶるのは偶然だろうと鈍感天然な巧は思っているが、実を言うと周到に計算してタイミングを合わせている涙ぐましい努力の結果だ。
登校中、俺は既に他校の女子の待ち伏せに遭いふたつみっつ紙袋を押しつけられていた。
顔も名前も知らない子からチョコを貰うのは変な感じだ。くれた子には悪いけど、別に嬉しくはない。かえって持て余してしまう。これから学校へ行くというのに「受け取ってください!」と渡された紙袋を捨てるわけにもいかず仕方なくぶら下げて歩きながら、下校時までにもっと手荷物が増えそうな予感にうんざりする。
巧は哲学的なしかめつらでバレンタインについての考察を展開する。
「聖がつくくらいだからキリスト関係の人だろ、バレンタインさんて」
「まあそうだな。聖人に列せられて記念日作られるくらいだから結構なお偉いさんだ。バレンタインデーのせいで俗化されて庶民に親しまれてるけど」
「さっすがフジマ博識。天国のバレンタインさんは自分の名前を冠した日を男と女がいちゃつく口実にされてさぞかし迷惑してるだろーさ」
「博愛主義者なら恋愛成就を祝ってくれるんじゃないか?聖人ってそもそも人類平等に愛を説く人だし」
「汝隣人を愛せよ、か」
「そ」
だから今隣にいる俺を愛すべきだという本音は伏せ、澄まし顔で頷く。
「ところでバレンタインが正しいの?ヴァレンタインが正解?教えてフジマさん」
「『ヴァ』じゃないか、ガイジンだし」
「うへ、舌噛みそ」
「噛むんじゃなくて巻くの」
「こう?」
唇の隙間から窄めた舌先を覗かせる。ちょっとエロい。
「違う、こう。『ヴァ』レンタイン」
「ヴぁれんたいん?」
「よくできました」
「馬鹿にすんなー確かにリスニングはいまいちだけど」
自分で試してみる。俺のまねをして舌を噛む。馬鹿で可愛いヤツ。褒めてやる。
歩調に合わせて軽快に揺れる紙袋を僻みっぽい目つきで睨む。
「さっきのだれ?」
「知らない子」
「二中の制服着てたな。可愛い子だったじゃん」
「そうか?よく顔見てなかった」
「見てなかったってお前ね……バスケの試合の時応援にきてなかったか?横断幕とボンボンもって、ほかにも五・六人いたけど」
「試合に夢中で見てる余裕なかったよ。細かいところまでよく気がつくな」
「どっかのだれかさんと違ってずっとベンチをあっためてましたからね、暇つぶしの人間観察くらいっきゃすることなくってさ。他校にまでファンクラブできるってどんだけ人気なんだよ」
巧が拗ねる。不服そうに唇を尖らす横顔にときめく。
アヒルのような口を引っ張りたい誘惑に指が疼くも辛うじて自制する。
さりげないふりをしつつも興味津々、首を伸ばし紙袋の中をのぞきこんで呟く。
「それ手作りじゃね?おいしそう」
「欲しかったらやるよ」
「同情かよ」
失言だった。
「いや、持ってても邪魔だし……」
失言の上塗りだ。案の定、巧が不愉快そうに顔を顰める。
「どうしてお前が貰ったチョコを俺が食わなきゃいけないんだよ?お前のために手作りしたんだろ、責任もって食ってやれよ、可哀想じゃんか」
「責任って?」
「恋された責任」
ああ、巧のこういうところが大好きなんだとしみじみ実感する。
歩みにあわせ紙袋がかさつく。中にはラメ入りリボンやカラフルなビニールで綺麗にラッピングされたチョコが入ってるんだろうと見る前から想像つく。
知ってる子から知らない子から、毎年大量のチョコを貰う。だけど本当に欲しい相手からは一度だってもらえた試しがない。態度で示さないとだめだろうか。いや、そもそも前提条件から間違ってる。男で幼馴染で友達、そんなヤツが自分に恋愛感情抱いてるだなんて筋金入りに鈍感なだれかさんは思いもしないだろう。一番欲しい相手からは絶対にチョコを貰えない皮肉な運命を嘆く。隣り合う巧をこっそりうかがう。尖らせた唇に視線が吸いつく。一口サイズのチョコをつまんで食べさせあう光景を妄想する。
もっと、もっとと切なく目を潤ませおねだりする巧……
「フジマー」
「お代わりいる?」
「?なに言ってんの」
妄想と現実がごっちゃになった。怪訝そうな巧に慌てて笑顔を繕う。
「なんでもない。どうしたんだ」
「俺のクラスの女子がさ……いいや、後で」
言いかけてやめ、早足になる。なんだ一体。学校が近付き、同じ制服の生徒が目立ち始める。
残念ながらクラスは別、玄関に入ったら別れねばならない。
「おっす」
「よっ。昨日でたエグザイルのCD買った?サビ部分のアカペラが聞きしに違わぬ洗脳フレーズでさ~頭ん中でぐるぐる回ってどうしてくれようと……」
俺の知らないクラスメイトがなれなれしく巧に話しかける。巧は靴を脱ぎながら相槌をうつ。
他人に笑いかける姿が不安を誘う。ああ、ひっつくな。気のせいか俺といるときより話が弾んでるっぽい。しゃべるにしても距離が近すぎる、もうちょっと離れろ、肘がぶつかるじゃないか。焦燥が胸を燻す。今すぐ割り込んでひっぺがしたいが自重する。そんな事をしたら巧に嫌われるしまわりに怪しまれる。
下駄箱から上履きをとりだしつつクラスメイトとじゃれあう巧を目で追う。
いつからだろう、巧が俺の前であんなふうに屈託なく笑わなくなったのは。俺と一緒にいる時は終始冴えない顔をしてるようになった。むかしはもっと笑ってくれた、無邪気にじゃれついてくれた、こっそり後ろに忍び寄って膝かっくんしてくれたのに……
中学校に上がってから着実に俺ばなれしていく巧に寂しさとあせりを覚える。
今だってそうだ、学校に着くまで一緒だった俺のことなんか忘れ去って仲のいい同級生とアイドルの新譜について熱い議論を交わしている。混ぜてもらいたい。いや、ちがう、同級生はどうでもいい。巧を独占したいのだ。おはよう、おはよう。爽やかな挨拶が軽快な足音とともに耳を素通りしていく。すのこの上に取り残され、巧と友達がしゃべりあう光景を物欲しげに眺めていたら、同じクラスの女子が寄ってくる。
「おはようフジマくん。あのこれ、うちで作ったんだけどもらってください!」
「ずるーいエミっち抜け駆けなしだって言ったのに、いっせーので同時に渡すって約束したでしょ、ずるい!」
「ほら見て、このデコチョコ気合いれたんだ。フジマくんあてのメッセージ書いてあるから読んでください、きゃっ」
「私はフォンダショコラ!お母さんに手伝ってもらって作ったの、中にとろーりとろける生チョコ入っててすっごくおいしいんだから」
手に手にラッピングしたチョコをもった女子たちが姦しく騒ぐ。二つ結いの子、ポニーテールの子、ショートヘアの子、それぞれ工夫をこらしたチョコを競うようにして押しつけてくる。内心うんざりしつつ、感謝の笑みを添えてお礼を言う。
「ありがとう。大事に食うよ」
黄色い歓声が上がる。女子たちが互いに手をとりあって飛び跳ねる。たった今受け取ったチョコを腕に抱え上履きをはいてたら、こっちを羨ましそうに見つめていた巧と視線が絡む。
反射的に微笑み返せば、鼻白んだ顔で俺に背中を向ける。
「相変わらずすっげー人気だなフジマ王子。うらやましー。幼馴染なんだろお前、お零れのご利益ねえの。食べ残し回ってきたり……」
「ねえよ、そんなの」
「マジでー?あまりもんには福があるってむかしの人も言ってんじゃん」
「賞味期限切れの福なんて腹くだす」
階段の下で待つ友達と軽口を叩きあう。ため息ひとつ、腕に抱えたチョコを落とさぬよう用心して歩き出す。
巧とはクラスが別。
放課後の部活動まで会うことはない。
ノリが軽すぎて女子人気は今イチでも友達は多い。基本的にお調子者で憎めない性格をしてるから構いたくなる気持ちはすごくよくわかる。
俺も巧のそんなところが好きなんだけど、いざ離れてみると長所が不安要素に転じる。
俺がいないあいだに誰とどんな話をしてるのか、俺の知らないヤツがなれなれしく巧にさわってないか、妄想が育ってしまう。最近巧はつれない。小学校の頃はしょっちゅう一緒に遊んだのに、中学に上がってから同じクラスのヤツとつるんで俺の誘いを蹴ることが多くなった。子供じゃないんだから当たり前だ、いつまでも幼馴染とべったりなんて気色悪い。少しでも巧と一緒にいたくて、巧を追いかけて同じバスケ部に入部した。だけど最近は部活をサボることが多くなった。どうしてこうすれ違ってしまうんだろう、うまくいかない。しつこくするからだめなのか。
俺を鬱陶しがってるのはわかるけど、俺は我慢が足りないからすぐ会いたくなって止まらなくなって、一日巧の顔を見ずにいると調子がでなくって、幼稚園の頃から一緒にいるのがあたりまえだったからお互い自立し始める時期にさしかかっても関係性の変化に順応できなくて
「フジマくんチョコもらってください!」
「私もあげるー」
「あんまおいしくないかもだけど食べてくれたら嬉しいな、なあんて」
「好きです!食べたら返事聞かせて!」
「ほら見てこのチョコ、フジマくんイメージしたバスケットボール型!お盆で型とって作ったの、大変だったあ。割ると中におみくじ入ってるからそれで恋愛運占ってね!」
「チョコみくじってあんたイロモノねらいすぎ……」
その日は色んな女の子からチョコを貰った。念のため用意してきた紙袋はたちまち満杯になって嵩張る。俺は笑顔で礼を言って受け取り、大量のチョコレートの始末を考える。ひとりではとても食べきれない。家族に手伝ってもらうか。小学校までは巧が手伝ってくれて助かった。もったいないから捨てはしないけど、もともとそんなに甘いものが好きじゃないのだ。バスケ部の仲間に助っ人を頼むか?
退屈な授業中も甘い匂いに包まれ食傷する。
なんだか今日はいつもにまして男子の視線が厳しい。シャーペンを回しつつなにげなく窓の外を見たら一組が体育をしていた。巧がグラウンドを走ってる。隣には今朝、下駄箱のところで会った男子がいた。何を話してるんだろう、巧は白い歯を見せ笑っていた。だぶつくジャージの中で発展途上の手足が泳ぐ。
俺が欲しいのはお前。
他のヤツはどうでもいい。
傲慢だろうか。だけど本心だ。巧から目がはなせない。どうか神様、悪い虫がつかないようにと念を込めて祈る。あいつのよさに気付かないやつの目は節穴だとつねづね思ってきた。俺を本気で叱ってくれるのはあいつだけだ。
「恋された責任か……」
巧は少しずつ大人になっていく。そして俺から離れていく。恋された責任なんて言葉を口にするのは成長の証だ。
恋された責任を云々するならいい加減気付いてもらいたい。いつまで不毛な片思いを続ければいいのか、先が見えずにやきもきする。
グラウンドを走る巧を見送りながらカチカチとシャーペンの芯を出して、ノートの余りに名前を書き付ける。
高橋巧。
安西藤馬。
ハートで囲もうかとおもって、いくらなんでも少女趣味で寒すぎると考え直し、真ん中に「&」を入れてみる。
高橋巧 & 安西藤馬。
シャーペンの尻を小刻みに押して束の間思案、今度は消しゴムで「&」を消し、代わりに「+」を書きこんでイコールの先にハートを描く。
「…………ばかばかしい」
恋の方程式は単純には行かない。
数学と違って答えはひとつと限らないし、正しい手順を踏んだからといって最高の結末に至る保証もない。
教師は黒板にむかって数式を書き込んでいる。バレる前にと急いで落書きを消し、ノートの上に突っ伏す。
巧は俺の知らないヤツと笑いながら遠くへ行ってしまった。
「フジマ、今いいか」
昼休み、巧が突然俺のクラスを訪ねてきた。
「なに巧、どうしたの。部活の事?」
「じゃなくてさ……ちょっといいか」
ざわつく教室を突っ切って巧のもとへ行く。言葉を濁す巧に手招きされ、疑問を抱きつつもあとについていく。案内された先は視聴覚室。昼休みは人けがない。窓には白っぽく色褪せたカーテンがかかっている。
がらりと引き戸を開け放って中に入った巧は、閉めるようにと目配せで俺を促す。
「一体どうしたんだ。内緒の話?」
冗談めかして問う。教室の真ん中あたり、机の端に腰掛けた巧はやけにそわそわと落ち着かない。まさか。この展開は。待て待て、先走るな。とどまれ、妄想。内心の動揺を押し隠し、務めて平静を装って巧の対面の机に軽く腰掛ける。
巧は唇を舐め、それまで後ろ手に隠していた袋をつきつける。
「やる」
「俺に?」
驚きのあまり思わず聞き返してしまう。
丁寧な手つきで受け取った紙袋の中をのぞきこめば、ひとつずつ色とりどりのビニールでラッピングされたチョコが入っていた。
「……………」
紙袋を抱いて言葉を失う。巧が俺にチョコをくれるなんて、いやそもそも巧ってお菓子作れたっけ、俺って嫌われてたんじゃないっけ、しかも今日はバレンタインで女の子が男にチョコを贈って愛を告白する日でその特別な日にチョコをくれるってことは勘ぐってもいいのか?
だけども哀しいかな俺の理性は、都合いい展開を否定する。
「どうしたの、これ」
「クラスの女子に渡してくれって頼まれた」
ああ、やっぱり。
ぶうたれた巧の一言で疑問が氷解していく。胸の内で膨らんだ喜びが萎んで、紙袋を抱く手から力が抜ける。
「自分で渡すの恥ずかしいから仲のいい俺にお願いしたんだとさ。中にメッセージカードが入ってるから読んでやれよ」
どこまでお人よしなんだ、女子に使い走りさせられた上に親切にそんなことまで教えてやって。
巧の言葉に反し、きれいさっぱり興味を失った紙袋を横にのけて俯く。
「巧からじゃなかったんだ」
「はあ?ばか言え、どうして俺が幼馴染に、しかも野郎にチョコなんかやんなきゃいけねーの」
正常な反応だ。普通そうだろう、巧の主張は正しい。
「用はそれだけか」
「ああ。あ、そうだ。ついでに今日部活でる?俺さぼるから、先輩たちにうまくいっといて」
落胆に追い討ちをかける。
期待した分徒労にうちのめされ、もういっそこのまま置き去りにしたい紙袋を持ち直す。
「じゃあ、俺のクラスつぎ体育だから」
この鈍感め、ちょっとでも期待した俺がばかみたいだ。
紙袋から漂う甘い匂いに胸焼けをおこす。ぜんぶ食べたら鼻血がでそうだ。俺がチョコのヤケ食いで失血死したらちょっとは泣いてくれるだろうか、葬式にきてくれるだろうか。窓の外から喧騒が響く。
早く教室へ帰ろうと回れ右した途端、巧が尻ポケットから抜き取った細長い箱に目がとまる。
ポッキー。
「まだそれ好きなんだ。ガキっぽい」
「いいだろ別に、ひとの好物にケチつけんな」
「学校にお菓子もってきちゃいけないんだぜ。校則違反だ」
「今日はいいの、特別な日だから。先生もスルーしてるし。それに俺がもってきたんじゃねえし、クラスの女子のお裾分け」
「お裾分け?」
俺がぶらさげた紙袋に顎をしゃくり、悪戯っぽく笑う。
「それと交換。お前にチョコ持ってく代わりに義理ポッキーもらったわけ」
「義理ポッキーって斬新」
「俺がいま作った。さっそく巧語録に加えよう」
巧はポッキーをぱくつく。ぱきん、ぽきんと歯を立てるごとポッキーが折れて口の中に消える。菓子クズをまぶした唇に目が吸いつく。
女の子に貰ったポッキーを馬鹿食いする姿にいらつく。菓子クズがくっついた唇をにらんで言う。
「制服汚れるぞ」
「いーのいーの、あとで払うから」
「一箱ぜんぶは食いすぎ」
「いーのいーの……」
素早く動く。ポッキーを咥えた巧へと正面から急接近、唇が接触する寸前まで詰め寄ってポッキーを齧りとる。
ほんの一瞬、唇を掠めて吐息が絡む。
「なっ、うわっ、な……」
仰け反った拍子に机から転げ落ちかけ、後ろ手ついて体を支えた巧が目を白黒させる。
紙袋をひったくって足早に引き戸へ向かいながら、へっぴり腰で追っかけてくる巧に極上の笑顔を送る。
「ごちそうさま」
「返せよ、俺のポッキー!」
まったく食い意地が張ってる。
巧の遠吠えを肩越しに手を振ってかわし、もう片方の手でそっと唇をなぞり、幻のような一瞬の感触を大事に反芻する。
「俺の前で女の子の話なんかするからだよ」
大人げないことをしてしまったと反省する気持ちは露ほどもわかず、あんなのただのじゃれあいだ、友達の枠はこえてないと自らに言い聞かせ、折り取ったポッキーの半分を持て余し、唇に咥えてくるくる回す。
むりやり強奪した義理チョコがいつか本命になりますようにとバレンタインの神様にお祈りし、恋愛の媚薬効果でチョコより何倍も甘いに違いない巧の唇の味を想像するのであった。
ともだちにシェアしよう!