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第6話

「あ、起きた?ごめんね、止まらなくて」 恭平さんは意識を飛ばした俺の後処理をした後、共に眠り俺が目を覚ますまで側に居てくれたようだ 朝日の眩しさに目を開けると恭平さんは優しい顔で俺の頭を撫でていた ルームサービスを取ってくれた恭平さんと共に朝食を食べ、車で家まで送ってもらう 恭平さんに強請られ連絡先を交換し、車から降りると恭平さんは俺が家に入るまで見守ってくれていた 自室のベッドに横になると昨夜のことが頭を巡る セックスで初めて痛みではなく快感を得られた セックスは挿れられる側が我慢するものだと思っていた俺にとって、恭平さんとのセックスは色々と衝撃的な経験だった 重たい体を無理やり動かし制服に着替える 今から行っても完全に遅刻だったが、家にいても余計なことを考えてしまうのでのんびりと学校に向かった 「おい見ろよ、高級車」 「しかもイケメン。誰のこと待ってんだ?」 遅れて登校した俺に心配の声を掛けてくれた友人達に温かい気持ちになったその日 腹の奥や尻に違和感はあったが、勉強に集中して気にしないようにして何とか過ごした 授業が終わり、帰り支度をしていると何やら騒がしい 教室に残っているクラスメイトが窓の外を指差し何やら話している 気になって俺も窓の外を覗こうとして、ポケットで震え出したスマホに意識を向けた 『立花(たちばな)恭平』 画面に表示された名前に驚き、数秒固まっていたがスマホは震え続ける 慌てて通話ボタンを押すと、今朝別れたばかりの恭平さんの声が聞こえてきた 「アルくん?そろそろ学校終わったかな?」 「え、はい。もう帰るところですけど」 「じゃあ、またご飯でもどう?実は、学校まで迎えにきちゃったんだ」 「え、」 その言葉にもしや、と思い窓に近づくと車に寄りかかりスマホを耳に当てる恭平さんの姿があった 「…どうして、学校知ってるんですか」 「昨日、ブレザーを掛けようとしたら生徒手帳が落ちてきてね。つい、見ちゃったんだ」 ごめんね、と謝る恭平さんの言葉に謝罪の気持ちが籠っておらず思わず笑った 「笑い声までかわいいね。どうせ笑うなら電話越しじゃなくて直接見せて」 甘い声で囁かれ、そこまで鈍感ではないため恭平さんに口説かれているのがわかり顔が熱くなる

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