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第6話 リョウside俺をメロメロにする可愛い人※
身体をビクつかせて、俺の腕にしがみつくたっくんはヤバかった。まだキスしかしてないのに。
俺がたっくんの弱い上顎を舌先でそっと撫でるだけで、たっくんは閉じた瞼を震えさせて頬を赤らめている。
俺についてラブホテルに入って来る時点で、たっくんは俺の事だいぶ受け入れてるって自分で気づいてないのかな。こんな時に、たっくんの恋愛偏差値が低くて本当に良かったと思う。
俺に煙に巻かれて、抱きしめられてる素直なたっくんが愛おしくて堪らない。俺はたっくんを逃すつもりは全然ないんだ、ごめんねたっくん。
俺は優しくたっくんの唇を喰んだ。薄くて小さめの唇はプリッとしていて、愛撫すればする程気持ちが良かった。
たっくんの小さな口に俺の厚目の舌を押し込むと、小さな喘ぎ声が耳を掠める。俺はゾクゾクと腰を撫でつけるような快感を感じて戸惑うほどだった。
あぁ、こんなに興奮させられる。好きな人との触れ合いが、こんな爛れた俺を痺れさせる事に俺は戸惑いを感じるほどだった。
思わず口から出た言葉は何度でも言いたい正直な気持ちそのものだった。駆け引きとかそんなものは何処かに置いてきた。
「…たっくん、好きだよ。」
たっくんは俺の目を見つめて更に顔を赤らめてボソッと言った。
「リョウはずるい…。そんなカッコいい顔でそんな事言うなんて。」
俺はクスクス笑いながら、たっくんを胸の中に抱きしめて言った。
「たっくんがそれで俺に落ちてくれるなら、この顔でよかったと思うよ。ふふ。」
もうひとしきり、たっくんを蕩けさせてバスルームに連れて行くと、俺の裸を見てたっくんはため息をついた。あれ、もしかして怖くなっちゃったかなと焦ってると、たっくんの口から意外な言葉が出てきた。
「僕、リョウの身体すき…。三角マッチョ憧れる。」
そう言うと、手を伸ばしてゆっくりと俺の胸から腹へと指先を這わした。予想外の仕草に、俺は既に昂っていたタオルの下のブツをビクリと震わせた。
たっくんはそれに気づくと、顔を赤らめて俺の顔を見上げて言った。
「…リョウも気持ちイイの?」
俺はたっくんを引き寄せると、タオル越しに兆しているお互いの昂りを押し付けて、ゆっくりと揺さぶり続けた。
「好きな人が目の前に裸でいたら、何したって、されたって気持ちいいよ。俺、たっくんが色々心配にならないようにちゃんとするから、一緒にシャワー浴びよう。ね?」
たっくんは喘ぎ声とも、返事とも取れるような甘い声をあげて、でもコクリと頷いた。
はぁー、ほんと滾る。何でこんなに可愛いんだ。たっくんは。
俺はもう脳内は簡単な言葉しか出てこないくらいたっくんにメロメロだった。それなのに、たっくんは囁いた。
「僕、ちょっと調べた…。男同士の…。自分じゃ無理そう、だから…。」
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