37 / 164
第五章・7
同じように。
(真さんと、同じように)
杏も、舌を動かした。
真がするように、彼の舌に擦り付け、絡め合った。
「んぁ、あ。っふ、は。んっ、うぅ……」
熱い。
口の中、すごく熱くて蕩けそう。
くらくらと、のぼせて来た時に、真が頬に手を当てて離してくれた。
「よくできました。これ以上すると、気絶しそうだな」
「ぁう……」
ふぅふぅと荒い息の、杏だ。
「どうだった? 大人のキスの味は」
「……熱かった、です」
「やっぱり可愛いなぁ、杏は」
後は、私に任せて。
悪い笑いで、真は杏の小さな乳首を指先でつまんだ。
「あ! ダメです!」
「少しだけ。少しだけ、じっとしてて」
そしたら、気持ち悦くなるから。
ともだちにシェアしよう!