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第六章 デートしようか

「0時前にベッドに入るなんて、久しぶりだ」  そんな軽口を叩きながら、真はうきうきとパジャマを着た。  どうせ、すぐにはだけてしまうのだが。  そんな近い未来を知っているのか、杏は口数が少なかった。 (ああ。ホントに僕、今から真さんとエッチするんだ……)  期待より、恐怖の方が勝っている。  バスルームで、軽く体を弄られただけで、射精してしまったのだ。  そんな姿をさらすことに恥じらいがあったし、またその上。 (真さんの大きなペニス、僕の中に入るのかな!?)  痛いだろうな、苦しいだろうな。  裂けて、血が出るかもしれない。  そんな恐ろしさが、頭の中をぐるぐると渦巻いていた。 「杏」 「は、はい!」 「早く、おいで」  ぽん、と自分の横を叩いて見せる真は、ご機嫌そうだ。 (僕。僕……)  覚悟を決めて、杏は真の隣に滑り込んだ。  さて、とその体を抱き寄せて、ふと顔を見ると真は驚いた。  杏の目が、真っ赤になっているのだ。  泣きはらしたような、赤い目だった。

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