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第六章・4

 翌日の朝食の席で、真はコーヒーを飲みながら杏に提案した。 「午後2時に、駅前のカフェで待ち合わせしよう。そこから、デート開始だ」 「一緒に、ここから出かけるんじゃないんですか?」  せっかくだから、と真はいたずらっぽい目を見せた。 「いつも一緒なんだ。たまには、別々のところから顔を合わせないか?」 「はい。解りました」  そんなやり取りの後、真はリビングで新聞を読み、書斎で軽く仕事をし、午前10時には出かけてしまった。 「真さん、やけに早く出かけちゃったなぁ」  でも……。 「今日は、デート。真さんと、デートだぁ!」  うきうきと家事を済ませ、杏は自分に与えられた部屋で着ていく服を選び始めた。 「何か、いまいちだな」  お気に入りの服ばかりだが、どれも古いのだ。  真から預かったカードでは、自分の服などは一切買っていない。 「貯金、あと少ししかないけど」  まだ12時と、少し早いが、杏ももう出かけることにした。  繁華街に行って軽く昼食を摂った後、口座からお金を下ろした。  そして、ブティックへ足を運んだ。

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