真の精が、杏の体内に注がれる。 「あ、はぁ、あッ！　あぁ、ああ！」 　想像を超えた刺激に、杏はまた一緒に吐いていた。 　す、ごい。 　頭まで、痺れて。 　体、バラバラになりそう！ 「あぁ、真さん！　ま、こと、さぁんん！」 「杏、愛してるよ」 　真は杏の体に腕を回し、しっかりと抱いた。 　腰を擦り付け、全身で彼を愛した。 　彼の鼓動が、骨まで伝わってくる。 　弾けそうな生を、伝えてくる。 　甘いというには激しすぎる余韻に、浸った。 （こんなセックスは、久しぶりだ） 　いや、初めてだ。 　今までの性交は、あくまで遊びの域を越えることはなかった。 　気持ち悦くなれば、それでOKのはずだった。 　相手を思いやり、気遣う。 　それでいて、ひどく充足感がある。 　そんな初めての思いを、真は杏を相手に味わっていた。