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第十五章・5

「あ、はぁ! んッ、んぅ、う! はぁ、はぁ、あぁあ!」 「気持ち悦いんだな、杏」 「んぁ、イヤぁ。ごめんなさい、真さん……」  僕が、フェラして真さんを悦ばせるはずだったのに! 「謝らなくていいんだよ。私も充分、いい思いをさせてもらったからな」  杏のフェラ、最高だったぞ。  耳元で囁かれ、杏は大きく震えて精を吐いた。  着けたスキンが、温かくなってゆく。 「あぁ、あ……ッ」 「声だけでイッてくれるなんて、男冥利に尽きるよ」 (僕、僕もうダメ。腰がくだけちゃいそう) 「真さん」 「何だ?」 「あの。真さんは、スキン着けないでください」 「いいのか?」 「はい。でも、ベッドは汚さないでくださいね」  そんな粗相はしない、と真は杏の耳を優しく噛んだ。  彼の蕾は紅く染まり、物欲しげに打ち震えている。  ただ今までと違うのは、そこが艶やかに潤っているということだ。 (やっぱり君は、いつも新鮮な驚きと喜びを与えてくれるんだな、杏)  白い尻頬を愛おし気に撫で、真は杏にその杭をゆっくりと打ち込んでいった。  魂まで打ち込むように、心して抱きにかかった。

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