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第十五章・7

「はぅ! や、あぁ。んあ、ぅあ!」 「杏、いいぞ。今夜の君は、最高だ」  今までで一番激しく、真は腰をやっていた。  まだ経験の浅い杏の体に負担をかけまいと、いつもは緩慢に動いていた真だ。  だが、今夜の杏は煽ってくる。  もっと強く、もっと激しくと、その体が誘ってくる。  真が抽挿するたびに、杏の体からはぷちゅんくちゅんと可愛らしい水音が鳴る。 「ふ、あぁ。ヤだぁ、恥ずかしぃ……」  音は絶大な効果のある媚薬となって、杏の脳をかき回した。 「あ、あっ、あ! 僕、僕また……ッ!」  切ない悲鳴を上げ、杏は再び射精した。 「スキン、交換するか?」 「はぅ、ふぅ。それより僕、早く……」  やだ。  僕、何言って……。 「早く欲しい、か?」 「もう、イヤ。僕、ダメですぅ……」  おねだりをする杏は、眩暈がするほどそそる。 「じゃあ、少し早いけど」 「あっ、あッ! 真、さんん!」  真は、さらに力強く腰を入れ始めた。

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