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第十七章・6

「三村さん。その子の前に、僕とデートしてもらえませんか?」 「え? いいの?」 「店外デート。いいでしょう? 三村さんをそんなに夢中にさせるなんて、少し悔しいな」 「おやおや、妬いてくれたのか?」  嬉しいね、と三村は詩央に軽くキスをした。 「いつがいい? スケジュールを調整するよ」 「嬉しい!」  今度は、詩央の方から三村の首に腕を回してキスをした。 (杏くんは、北條さんの恋人なんだから。絶対に、邪魔なんかさせない)  そんな思いを胸に秘め、詩央は三村の股間に手を添えた。  布越しにカリカリとひっかいて、物欲しそうな溜息をついて見せる。 「ねえ、三村さん……」 「いいね。今夜の君は、すごく魅力的だ」  すぐにベルトは外され、ジッパーが下ろされた。  水割りを飲む三村の股間に、詩央はかがんでフェラを始めた。 「ああ、いいな。詩央くん、巧いよね」 「ありがとうございます」 「杏くんにも、フェラしてもらおうかな。彼は料理が得意だけど、ベッドの方はどうなんだろうね」 (とんでもない!)  詩央は、三村をきつく吸った。 「うぁ!」 「もう、三村さん。今は、僕だけを見て……」  やはり三村は、食事だけで終わらせるような男ではない。  詩央は、杏を、真を守るためにはどうしたらいいかを、一生懸命考えていた。

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