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アナザーエンド 池野
「演劇部から失敬した。
固定でずっと撮影してたんだ。ヌマ君が僕に襲われて、何回もイくいやらしい姿を……」
「!!!?おっおい」
「恋人になるって言葉もちゃんと収録されたからね……もし破ったら……これ全校集会で流す………」
「そ………んな…………池……野…………」
「明日は恋人のヌマ君の寮の部屋に遊びに行ってもいい……?」
「あ………明日は…………」
「明日は駄目なの!?じゃあ今夜行くから、身体を洗って待っててよ。今の道也君、僕の精液でビショビショになってるよ」
改めて自分自身を見直したら、白い特有の臭いを放つ液体に塗れて、嫌な感触がした。
池野の放ったばかりでなく、かなり自分の放ったものが含まれている。
こんな身体で、今から寮まで帰れと。帰る途中誰かに近寄られたらおしまいだ。
特に相上に近寄られたらまた何かやられるな。
「ふふっ」
池野は、精液だらけの俺の、頬を撫で、唇に割開くキスをしてきた。
離すと
「帰るまでに恋人のヌマ君にもう一回出してもらおーっと」
立ち上がり、口に自分の散々に濡れた雄を強引に突っ込んできた。
俺の中に散々入っていたやつ。
呆れた精力だ。
「うむっ……んぷっ……んぷ……っ」
頭を抑えられ、池野は腰を動かして、早くストロークする。
俺はただ池野の雄を口に挟んでいればいいとばかりに、強く頭を掴んで腰を振っていた。
「ヌマ君!ヌマ君っ!」
「んっ……!んぷぅ……!んぷっ……」
池野の形、色んな物が混ざった味、臭い、が俺の口の中を埋め尽くす。
舌の上をザラザラと擦り、脳に感触を刷り込ませる。
「ヌマ君……きもちいいよ……うまいよ………ヌマ君………」
池野の手が俺の後頭部を押さえつけてると共にさらさらと髪をいじる。
「ヌマ君のあったかいおくちでイくからね……恋人なら、全部飲まなきゃ……駄目だよ………」
「んっ………んっ………んっ…………」
俺は言われた通り、口の中に発射された池野の精液を全て飲み下し、胃へと収めた。
ピンポーーーォ………ン
寮の自室のインターホンが鳴り、扉を開けると
「約束通り、来たよ、ヌマ君」
とニッコリ笑顔の池野がいた。
池野は靴を脱ぐなり、立つ俺に抱き着き、唇を押し当て目を閉じて舌をネジ入れてきた。
「んむッ……」
そのままぐるんぐるん舌を巻き取られ、喉奥をツンツンとタッチされる。
「んッ……んん……んっ……」
唇をプハッと離すと池野は企むような笑顔で
「さぁ、ヌマ君、服を全部脱いで、ベッドに四つん這いになって」
と命じてきた。
俺は、困惑しながらも言うままに服を上下とも脱ぎ、下着一枚だけになると
「ボクサーブリーフもだよ」
とピシャリとした声が飛んできて、仕方なく足を上げ下着を抜きとって床に置いた。
「お尻を僕に向かって見せて」
言う通りにすると
池野は尻の割れ目を指で開き、こそばゆく触った。
玉袋の下の継ぎ目から、やや膨らみのある一本の筋を、なぞるように指を動かし
後孔の上を、回すように指腹で撫でた。
「…………くっ」
思わず声が漏れ出てしまう。
池野が自分の指をくわえ、濡らす、気配がした。
そしていきなり一本の指を、後孔に突き刺してきた。
「はぐぁっ!」
そのままズブ……!ズブ……!と動かし、引き抜きを繰り返してくる。
「く……くうぅ……!」
池野がそんな俺の様子を見て小さく笑う。
いきなり指を渦を巻くように回して掻き回してきた。
「あっ!あっ!あ!やめてえ!!」
池野がまたもや含み笑う。
穴を拡げるような荒れ狂う指の動きに、思わず中止を懇願してしまう。
「濡らさなくても、ヌマ君のアナルなら充分入るね……、まったく、何本これまでに雄棒をここに受け入れてきたの?」
ふ、と笑うが、声のトーンは落ち
「ヌマ君も、学園にさえ入って来なければ、僕と同じような体にされなかったのにね……」
と同情する様に悲しげに笑った。
片腕を伸ばし、脇の下を撫でたり、乳首を回し揉んだり、胸全体を撫でさすったり、脇腹をくすぐったりしながら、後孔を一本の指で螺旋に旋回させ動かし拡げる。
「ア………ッ!ア…………ッ!」
俺の太腿から下は、ワナワナと震えてしまい。
旋している間、時折、グッ!グッ!と旋していた指が突然奥まで無遠慮に雑に突き刺さしてきて「イッ!!」と俺は驚き呻く。
指が旋回し、奥までいきなり来て、また旋回し、俺の後穴はドロドロに熱っぽく熟れて高温を持ち、開き切った。
グパッグパッと確認するように二つの指で拡げて、中を覗いている、池野。
池野はベッド脇の壁に手をつくように、ベッドの上に俺を膝立ちさせた。
「…………はぁ………はぁ………うっ…」
池野が俺の腰を押さえつけ、背後からいきり立つそれを、思いっきりこじ開け入り、動かしてきた。
パチュんッ!パチュんパチュん!!
「あっ……!あ……!!」
池野は俺の唇に親指を入れ、空いた四本の指で、頬を撫でさすりながら、自分も顔を紅潮させながら、俺の後ろに突き入れている。
先端が先走りに塗れ、透明に潤っているであろうそれは、俺の後ろの内壁に自分の液を塗りつけ動いて回る。
パチュンパチュンパチュンッ!!
「あっ………ふぁっ………ふあぁ……!!」
池野は俺の顔を自分に向かせ、舌を絡ませベロベロと口中を舐め回しながら、動きを早める。
パッチュんッ!!パチュんパチュん!!
キスしながら、挿れながら、前を掴んでさすって来た。
「ん……ふっ……ははっ。ちんこが勃ってるよ、ヌマ君」
笑いながら皮を巻き込んで気持ちよく、スナップをきかせ、俺の雄をしごいてくる。
「はぁ……っはぁ……っうーっ……」
パチュんパチュん!!パチュんパチュん!!パチュッンッ!!!
こんなに前も擦られ、後ろにも挿入され、キスもされ、全身を騒がしい快感が波のように襲う。
片手は雄を擦ったまま、もう片手で乳首を弄ってきた。
もう、もう、耐え難い。気持ちいい。
後孔は丸く満たされ、乳首は噛むようにつままれる。雄は包まれるように素早く扱かれる。舌は舌によって封じられる。
どこもかしこも責められ、俺の意識は飛びかけた。
「感じてる……ヌマ君が……ヌマ君が……感じてる……こんなに……目が潤んで」
「うっ……うっ……!感じてるよぉッ…池野ぉっッ……!おまえに穴を犯されてっ……感じてるっッ………!」
俺は半泣きになりながら喘いだ。もう晒すものは何も無いくらいに。
「ヌマ君好き……」
「俺もっ…ぉ…っ」
池野が唇を離し、両方の手を離し、腰を掴んでいきなり乱暴に打ち付けてきた。
「ヌマ君はちんこを後ろの穴に挿れられてグサグサされるのが好きなんだろ!」
「ちが……ちがうぅ……っ……池野ぉ……っ!ふぁっ!!」
押し出されて、白濁が大量に出てきた。
「ううふっ……ふうっ……」
ビシャッと出てる間も後ろから突かれ、壁をドンドンと突かれる度に際限なく、ゴムホースの先から漏れる水みたいに出続けた。
池野はいきなり俺から雄を引き抜き
「ヌマ君、69しよっ!」
と命じて、ベッド上に倒れた。
俺はしょうがなく池野の顔に跨り、池野の自分に入っていた雄をペロペロと舐めた。
たまらないにおいがしたが、構わず池野は俺に咥えさせる。
池野も俺の雄を咥え、先っちょを口に含み転がし、軸の部分を何回も舌で往復させ、俺を切なくさせながら、後孔を指で突いて責めた。
雄を咥え転がされ、後孔まで攻撃されては堪らなかった。
2本の指、3本の指、4本の指を入れ替えては、手刀の様にして男根の代わりに俺の後孔を抽送したり、前立腺のあたりだけを徹底的に責めたり、その上の精嚢の辺りだけを徹底的に責めて精液を池野の思うままに押し出されたりした。
生暖かい舌は俺の雄を這う。
息は荒げもう池野の雄自身を舐めるどころじゃなかったが、頑張って口に含みペロペロと舐めた。
突然限界がやってきて
「イくッ!あーッ!!イくくッ……!」
と俺は大きくいったが、精液は出ずに体だけ震えた。
痙攣して倒れ、舐められなくなり池野の雄から手を離した俺を、池野は尻を掴んで割り開き、後孔に雄を挿入し、痙攣してる俺の前立腺を雄で責めた。
何がなんだかわからないほど、快感は俺に巻きついて、最後には池野にねだって、狂ったように何回もイかせて貰った。
ある日、池野が沈みきった声をして寮の俺の部屋に訪ねてきた。
扉を開けてみて驚いた。
池野の服は破かれ、ボロボロだったからだ。
慌てて部屋に入れ、池野を座らせ、俺の服を貸そうと洋服ダンスを漁る。
立つ俺の肩がポンポンと叩かれ、池野に抱きしめられた。
そのままストンと尻をつく。
「もう……もう……限界だよぉ……ヌマ君…………」
「また……あいつらか……」
コクン、と俺の胸で頷く。
「ヌマ君……もうだめだ……ヌマ君と……死にたい…………」
「…………」
ガタガタと震える池野に言葉をかけれずに俺は黙る。
「一緒に……死んで…………ヌマ君となら……怖くない……」
俺は池野の肩を安心させるように撫で
「池野、俺と一緒にこの学園から出よう」
と言葉をかけた。
「ヌマ君…………」
「荷物を準備して、一緒にこの学園から、すぐにでも出よう。卒業なんか待たずに。家に帰れなかったらウチにくればいいし」
「ヌマ君!ヌマ君!」
池野は泣きながら、俺の胸に顔を擦り寄せてきた。
「池野……」
「嬉しいよ!ヌマ君!!」
「ん゛ッ!」
池野は歓喜しながら俺を倒し脚を広げてきた。
下の衣服を剥ぎ取られ、割り入ってきた。
パチュンパチュんパチュンッ!
「あッうッ」
「嬉しいよぉ……!ヌマくぅん!」
「はっ……アッ……あっ……逃げるのに……こんな、体力使っちゃ……だ……め……だ……から……」
パチュンパチュんパチュンパチュンッ!
池野は泣きながら、俺の脚の間で快感にむせいだ。
朝方、決行した。
脱走となると池野は頼もしく、何やら守衛を凶器で脅して、怯える守衛に操作板をいじらせ、複雑なボタン操作をさせ、重い鉄の扉を開けさせ、それからは山道を二人で走って逃げた。
遭難してもおかしくないが、なんとか俺達は一昼夜かけふもとまで辿り着け、タクシーを拾って長距離運転させた。
「しっ……下の俺の両親に聞こえるからっ」
「いいでしょう?どうせヌマ君と僕がこういう関係だと知ってるのだから」
「やだよっ」
大学生になった道也と池野は、道也の家で同居をしていた。
池野はあれから成長し、道也と身長も並び、毎日思うままに道也と戯れ過ごしている。
「ふッふくッ!!うッ!!」
膝をつき後ろ向きにされ、足の間に挿入られた電動アナルパールのバイブを池野の手に持たれ、道也は乱暴に下肢を掻き回されていた。
「今日誰なの!?大学で道也が話してた男は」
ズブッズブ遠慮無く、乱雑な手つきで柄を持ち、池野は道也を問い詰めていた。
「グあっッ……ああッ……!」
あまりにも乱暴な突き上げに、道也の両足はガクガクと震え、堪えきれず息によって衝撃を逃す。
「浮気!?」
「ちがっ……ちがっつ…ンッ……て!池野…………!!ぐわあっ……もう、やめ」
道也の反応など省みもせず、道也の前に回り込みながら、最早独り言をブツブツ呟き、バイブのグリップを逆手に持ち、機械的に出し入れを力任せに繰り返す。
「あの野郎……僕の目の前で、ヌマ君に話かけて……!30分もオシャベリするなんて信じらんない。許せないっ」
怒りを込める握りしめた拳が、更にバイブを突き上げる力と速度を増進させる。
「くっ!ヒッっヒッっ!やめ!もっ」
思い切り持つ柄を回し始めた。
極太アナルパールは道也の直腸から直腸の先まで、存分に暴れ回り掻き回す。
道也はよりかかる壁に自分の精液をひっかけてしまった。
「あ………ぁぁ……壁が………っぐああっはあっ!!」
池野は怒りに任せダーンダーンダーン!とバイブを遠慮無しに突き刺しまくり、
道也は脳がショートするかと思った。
「ヌマ君、今日は、絶対寝かさないからっ!!」
グッと入り込んだバイブが結腸まで届き、頭に火花が散った道也は白目を剥いて壁にまた自分の精液を引っかけてしまった。
……その後道也君は、狂気彼氏池野君に束縛されながらもラブラブに暮らしましたとさ。
池野エンド 『二人がそれで幸せならいーんじゃない』
End
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