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アナザーエンド ダリオ

「あ………は………!」 「ダリオ様そこに寝て」 「……う……はあっ!」 うつ伏せに横たわらせられたダリオの足の間には、アルヌーの太い幹がまるで生き物の様に潜り込んでは抜けていた。 「ああ、ダリオ様、なんて……とろけるような胎内をしておられる」 恍惚と悦楽のため息をアルヌーは銀髪を揺らし吐いた。 ダリオの両腕を拘束するように掴んで寝転ばしたアルヌーは、思う存分、自分の雄を滑り込ませ、流れる様に抽送する。肉をめくれあがらせては、美味しく飲み込む様に、ダリオの背後は雄を喰っていく。 望まぬ雄でさえもそのように。 「ハァ………!うっ……ハァ……!」 動きは段々突き破るように、険しく、激しくなり、快楽に眉皺を寄せ唇を噛むダリオを存分に責めたてていく。 「あなたに”俺”を挿れられるなんて……!幸福だ……!」 うっとりしながら主人の肉壁に突き入れて掻き回していく。 ダリオはアルヌーの、幼い頃からの年上の想い人だった。高名な魔術師であるダリオは、既に何百年生きているのか謎の存在であった。 幼き眼差しはいつも美しい青年のダリオを見つめ、ダリオに認められるため大魔術師に成長し、壮年を過ぎ、顔にシワができる齢になっても、見つめるダリオの姿は若く美しい青年のままだった。 彼の眷属に願い出て半分生きている身体を捨て半妖の存在となり外見の若返った今でも、アルヌーの焦がれる想いが潰えることはなかった。 と、ダリオの体の下から伸ばされる手があった。 「俺にもあなたの唇の祝福をください」 オリオルが、ダリオの体の下から現れ、ダリオの髪を引き寄せ、唇を自らに合わせる。 彼の肉体の上にうつぶせにされていたダリオはなすがままだ。 唇を合わせながら自分の屹立した雄を、ダリオの雄に擦り付け、絡み合わせている。 「ん………っ……!」 長いキス。両手で頬を掴み、時間も空間も停止しているかの様な。 しかしダリオの足の間は、アルヌーが挿入し、激しい滝の飛瀑の様に滅茶苦茶に撃たれている。 「……んっ……ん…………」 オリオルは唇を味わいながら自身の雄の長根を、アルヌーの雄が嵌っているダリオの下肢へと向け、足の間に滑り込ませた。 アルヌーは察して、動きを止め、挿れやすい様に空間を空かしてやる。 「ンッ!!ンンッ………!!」 オリオルに後ろの頭を押さえられ彼とキスをしたまま、ダリオは悶えた。 二つの雄が下肢の間を、無理矢理捻り込んできたからだ。 硬く、身体は押さえられ、容赦無い侵入は入り込んだ領域を下がっていく。 背筋を異様な衝撃がメキメキと割って伝わる。 「………ン゛ッ!!ン゛あ………!!あ……!!」 二つは中で交互に動きあい、ストロークする。引き抜きと突き入れが同時に来る。 ダリオからやっと唇を完全に離し、オリオルは恍惚とダリオの瞳を見つめる。 「貴方が私を喚び出し、私は私が存在して初めて真実の恋というものを知ったのです。あなたの眷属となり、悪魔の万能の身体を捨てても良いぐらいに。だから……逃げないでください……」 そう言ってギュッとダリオの腰に両腕をまわし抱きしめ、下に頭を下げ顔を埋めると胸の突起を口唇に含んだ。 アルヌーとオリオルは、自らの主人を、主人の赦しなく、二人で企み犯していた。 二つの長い雄がダリオの中を互い違いに埋め合い、決して空にしようとしない。 「おまえ達は………ッ!………ああっ!」 決して雄を受け入れることが初めてではないダリオだったが、流石に堪え難い快楽の種類だった。 「幸せだよ……!」 アルヌーがダリオの首筋に愛おしげにキスをした。 二つの雄が高速に速さを増し、擦れ合い、ダリオの狭い筒道に熱い欲望を大量に撒き散らす。 「…………………ッっああああ!!」 ダリオは勢いよく快楽を得た証の白い飛沫を放った。 アルヌーは主人の手の甲や、頬、首筋に次々とキスを落とすと、主人を思い切り抱きしめた。 もう足の間のものは熱く反りかえっている。 抱き締めるだけで欲望が、次から次へと湧いてきて、もう彼の中に今すぐにでも入り込まなければ収まりそうも無い。 アルヌーは初めて主人を組み敷いた時の様に机の上に主人の体をうつぶせに寝かせ、足は立たせ、両腕を拘束した様に片手で合わせ持つと、後ろから足を開かせた。ダリオは自分の使い魔からされる慣れた行為に抵抗しない。 腰を接着する。 力を入れて腰を沈めた。 「ん…………くっ………」 ダリオが侵入に構えて息を吐き出す。 だが弾力に跳ね返される。 「とても……っ、きつい……!」 主人の現在の身体は、正真正銘、雄を受け入れた経験は無いらしく、かなりの括約の抵抗にあった。 無理矢理こじ開けられている状態の主が、苦痛の息を吐く。 「ああ、辛いのですね。辛さを逃すために、感覚を鈍くする魔術を………」 手を接合部に翳すと 主人の表情がふっと一瞬にして和らいだ。 と同時に後ろの筋肉も力が抜け、塗りつけたクリームがやっと効果を成すように、ゆっくりだが、ちゃんと沈み込んで、アルヌーの長いものが奥まで届き全て収まった。 「入っ………た」 動かすと、快楽の波がすぐ先端から根本にかけて襲ってくる。 括約の輪は、本来なら痛いぐらいに締め付ける筈だが、魔術のおかげでそれほどでもなく、痛さは得なかった。 「……!なんて、なんて、素晴らしい。ああダリオ様、ダリオ様」 もはや食い止める抵抗は無く、多少動かしづらいくらいを力で勝ち抜き破るように、叩くような音を立てて殴りつけるように腰を打ち振るう。 ダリオはすぐに記憶の中の快楽を思い出したようで、呼気が、悦楽の息遣いになった。 「あなたは最高の男だ!」 益々、硬い芯で中心を打つ音が激しい波音をあげる。 「幸せだよ…………」 覆い被さると、ダリオの横顔を手でこちらに向け、ダリオの快楽に開いた唇に、唇を落とす。 「…………ああっ………!!うわあっ………!だ……れ………!ど………こ………?な………に……!」 道也の意識が目覚めた。 nurturingー大切に育てるー ………道也が小さい頃、とても泣き虫だった彼と、よく会話をしていた記憶を思い出した。 ………俺の声は道也の絶望と呼応してしか、道也の耳に届かないらしいので ………使い魔の二人には『道也を追い込め』と、指示を出したのだが ………道也の心の泣き声が俺に伝わって来る度に、俺は彼の幼き頃の姿をよく思い出してしまうようになった。 「あっ……!あぁ!ああーっ!」 理事長が住んでいた塔のような外観の、理事長の私邸の中、フンワリしたベッドのアマランサスカラーのシーツの上で、道也は初めてダリオに抱かれていた。 腰に手のひらを体温と共に当てられ、両脚を割られ、焼く熱を押し込まれ、突き動かされる。 日本人の道也からすればかなり育った外国人サイズの雄は熱く、しなやかに伸び、脈打ちながら道也の全部を1ミリの隙間なくピッタリと完全なる密に、パズルのピースが嵌るように満たしていた。 これは誰でもなく道也がダリオに求めた行為で、自分とたまに会うダリオ以外誰にも遭遇しない空間を生きるたまらぬ寂しさから発生した。 せめて誰かに会った時くらいは、人肌に触れて安心したいという思いからダリオの肌に自然と手を伸ばし、いつの間にか重なっていた。 誰に教えられたわけでもないのに道也はこの行為を無意識に知っている。 それに自分自身でとても驚いていた。 「フぁっ……フぁあっ………!!」 持ち上げられた太ももから足の爪先までビクビク震え小刻みに痙攣する。 「……っふ」 ダリオは弛緩する道也の顔を見て何を思ったか口元をゆるまし、笑った。 「ふっ……ハァ!!あぅ……あアあ!!」 ダリオは余裕ある動作をして、道也を下から上へ、落ち着いたリズムで抜いては突き上げる。 雄は雄の肛穴にとても淫らに出入りする。 「まさか子供の頃から知ってる#道也__おまえ__#にこうして突き込む日が来ようとはな………」 笑みを口に浮かべたまま、感慨深そうにダリオは淫らになる道也を観察するような目線を向け放った。 ーーダリオは物を忘れた俺より様々な事情をよく知っているようだった。 だけども今はそんなこと微塵も考えられない。 余裕の無くなる頭で、体が浮いたように、自分に迫り来る快感だけに、道也は意識が向いてしまう。 ビーズの玉のような胸の突出を摘み転がされ押され回されながら、道也は息も絶え絶えに、快楽に喘いだ。 段々動きが早くなってくる。 “頭頂”が迫りつつあるのだ。 「んハァッ!?アァあッん!!アフワああ!!っんん」 道也の雄のシンボルにダリオの手が伸ばされ、燃ゆるような欲の火が強く灯る。 転がされるように撫で回され強く絞られると道也は耐え難い悲鳴を小さくあげた。 もう限界が近い道也の様子をわかっていながら、更に激しい技巧でより強い快楽を渡してあげるダリオは追い詰めて笑う。 「ぁあーーー!?」 ダリオの抽送はますます責めたてるような動きになり 「#初めて__・__#……ここでイく気分はどうだ、道也……」 「うんっ……アアっ!……きもちがい…………い……」 「おまえは悪いコだな……」 快楽が最極まった時、悪い子と言われて泣きそうになる道也だったが。 「俺に大切にされるなんて罪深い……。とても、とても…………もう天国には上がれなくなるかもしれない」 言ってる意味はわからなかったが、それでもいいから永遠にダリオに大切にしてほしいと道也は願い、大きく声をあげて果てたーーーー。 本章後ダリオエンド『nurturing(ナーチャリング)する、愛』 End

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