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《番外編》葵生川という男
(この話は低年齢を対象にした性描写があります。苦手に感じる方はバックをしてください。)
幼稚園生の時分から年長カナリヤ組の葵生川男児は年少ひよこ組の男児を捕まえては、先生に隠れた場所で、ズボンをサルペットから引き下げ、とても小さいペニスをしゅっしゅっと擦ってあげていた。
自分より小さい体の男児は何も出ないものの
「あっ……♡アッ……♡!アッ…♡!あっ…………♡!」
と泣きながら腰をくねらせていたものだ。
【【【※葵生川フィルターの回想です】】】
生粋のゴニョゴニョである葵生川は、幼稚園の頃から、完全に出来上がっていた。
小学生になってもそれは変わらず、もっとして、もっとして、と身の周りに集まる自分より下の学年の男児達を、よく誰もいそうにない小学校校舎の場所に連れ込んでは、隠れて擦ったり、自分と同じ様に小さい男性器を口で舐めたりしていた。
葵生川は早熟のそのせいか、人並みより精通が早く、10歳の小学四年生の夏にはもう初めての射精を知り、射精できる様になってからは、三年生や二年生、一年生のクラスの子を連れ出しては、物陰で擦り舐め、相手の男児が感極まった瞬間に地に倒し、足を開かせ、誰に教わるでもなく本能で、挿れたい部分に挿れていた。
もちろん射精なんかお相手になる男児はしようもないが、お互いまだ小さい性器同士、尖る性器を挿れても苦痛もそこまで酷いものではなく、入れる時ちょっと痛がりを訴えるだけで、入って擦ってしまえば後は変な気持ちよさを向こうも感じていたようだ。
それは前立腺を開発された気持ち良さの種類ではなく、お尻の穴をいじられてこそばゆい程度の不思議な快さであったろう。
男児の準備していないお尻に挿入したため、度々色んな失敗の洗礼を受けたが、葵生川小学生はこの行為を嫌になることはなく、ますます彼の深海に根深く根を下ろして形付いてしまった。
中学生にもなるとかなり確信犯的なゴニョゴニョになっており、ネットを使って入手した睡眠薬などを使用しては、好みの下級生を手ごめにする行為を度々繰り返していた。
高校生になってから、遠い曾祖父にキリスト教布教の為に渡日した牧師の血が流れている葵生川の外貌は、どこかに外国の雰囲気を感じさせるらしく、そんな外見に目を引かれた異性からも誘いをちょくちょくかけられるようになる。
それではと何度か試金石となる行為を葵生川の中で試験してみたが、どうにも今一な結果に終わり、心ものらず行為の最中駄目になるのも早かった。
それからはもう開き直り、女を相手にすることは一切無くなる。
葵生川の好きなものは年下の男の子達、ただそれのみ!
そんな彼にとって保健医という職業は、#真実__まこと__#の適職であり、絶好の狩人の猟銃となった。
保健室の先生……養護教師に、医師免許は要らないし、元来出来るタイプの学生であった葵生川にとっては苦無い進路だった。
彼は男子生徒と触れあいをするために、保健医となったのだ。
触 れ あ い…………
サボっては保健室のベッドを借りてグースカ寝ている男子生徒の薄いペラペラの布団の中に忍び寄り、隠れる様に中に潜ると、制服のボトムのジッパーを開け、若いため匂いの芳醇な雄を引き出し、口の中に飲む。
時間が経ち、男子生徒が寝ていて気付いたら何か変だなと、モゾモゾと布団の中を覗き見た時にはもう遅かった。
布団の暗がりの中には自分の雄を舐めしゃぶる葵生川の見開いた目の顔と、自分の後穴に差し込む二本の指が既にあるからだ。
ホラーである。 【【怪奇!!いつの間にか布団の中にせんせえ!!】】
口舌の技巧は、ツボを隅々まで捉え、気付いた時には気持ち良すぎて、途中中止を訴えることは容易に出来なくなっている。
一回保健医の口に出してしまえば、十代の男子生徒の肉体が次に生理のタンクを溜めるのは早い。
ムラムラしてたまらない瞬間、葵生川の技巧を脳裏に思い浮かばし、男子生徒はガラリと保健室の引き戸を開けるのである。
「せんせぇ……またあれ、……あの、やってくんねぇかな……あれ」
葵生川は目論見通りを口を歪めて笑って、保健室の鍵を閉め、ベッドに座らせた生徒の開かれた両足に近付く。
薄い医療手袋を嵌めながら、潤沢に潤いを塗った指を後穴にあて、そっと先端に己が唇を落とす。
舐め始めると同時に、1ミリから指先を沈めていく。
一回後穴をいじくりまわされながら男性器をしゃぶられ達する悦びを肉体に教えておけば、その次の段階である、後穴に男性器を詰め込まれる侵食行為に抵抗を訴える男子生徒は、ほぼ存在しなかった。
これよりもっと気持ちいい、という期待のほうが、それまで人生の中で積み上げていた抵抗感を上回るからだ。
まずは数回、後穴をいじりながら雄を舐めしゃぶる内に、指を三本は後穴に好きに入る状態に導いておく。
生徒自身でももっと深いものが入りそうだなと期待と共に自覚した時点で、男子生徒の奥底の願望を叶える体に持っていけば、保健室の中で身体を開かない生徒はいなかった。
指で何回も快楽に導けば、よりもっと太いものを、大きいものをと欲しがる様に身体は出来ている。
彼が目をつけた男子生徒は次々に、太いものを飲み込んで息も絶え絶えに喘ぐ動物に変貌していった。
「いいか……君も私と同じ、男が好きな同性愛者だ……」
そうして、そうでない男子生徒をそうであるように変貌させ、学園内に増殖させていく。
赴任して年月がそんなに経ってるわけじゃないが、安倉野学園は彼にとって実に居心地が良い。
それにどうやら、この学園の男子生徒はあちこち、同性愛の性行為で、元々盛り上がってるらしい。
ある日、職員用男子トイレが塞がっていたので、生徒用男子トイレを借りたら、二人の男子生徒が、一人は立ち、一人は身体を折れ曲がりながら、汚いトイレのタイルの床に両手をついて、体が柔らかいかを確認する屈伸する様な姿勢の形で背後から貫かれ繋がっていた。
それを見て「失礼」と告げ、他のトイレに行こうと引き返してしまったが、よくよく考えれば歩きながら彼はニンマリした。
そんな場面を何回もこの学園ではよく目撃する。
噂では生徒の一部に魔術ごっこなるお遊びをするオカルト被れの連中がいて、性行為を伴う魔術ごっこをしているらしい。
葵生川はもちろん、そんな子供のお遊びなど馬鹿にしている。
魔法だ、召喚だ、男子生徒はいつだって無邪気な子供だ。
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