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第3話 館からの脱出劇

よし、何とか抜け出そう。 腕の縄を歯を立ててほどこうとした。 苦戦している内に上手くほどけた。 僕は目に張られたテープを取り、側にある転がった衣服を掴む。 ! 鍵は空いている! 男は縛られたままに安心して、どうやら鍵は閉めずに去ったようだ。 外の様子を伺いながら…… 最初に僕が閉じ込められた部屋は3Fだった。 それから男と一緒に降りたこの部屋は2Fだ。 館から出るには、1Fに降りなくちゃな。 よし、どこへ行こう? ⬜︎分岐⬜︎ * 2Fの他の部屋へ行く・・・次のページの話に進んで下さい。 *1Fに降りる・・・このまま下にスクロールして読み進めて下さい↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 僕は息を殺して一切の音を立てないよう 慎重に階段を下りた。 それでも小さい軋み音がして、その度に心臓がバクバクと高鳴る。 1Fの玄関ホールへと下りれた。 やった!出口だ! 『ガチャガチャッ』 喜んだのも束の間、内側から鍵がかけられている!? どうしよう、とにかく鍵を探さなければ。 そう思って振り向いた瞬間だった。 俺は何か薬品を染み込ませられた布を口元にあてられた。 そのまま意識が落ちていった………。 「うふふ……」 「気がついた?」 目を覚ますとそこには館の当主である男と夫人の二人がいた。 当主はゲヒた笑みでこちらを見つめ、夫人もニヤニヤ笑っている。 「逃がさないわよ」 「挨拶もせずに勝手に出ていこうとするなんて礼儀知らずの客人だ………ふふふ。いけないねぇ」 「罰として、あなたは犬になりなさい。私達夫婦の犬にね……。あなたはペットとして、この館の一員になるのよ……。永遠にね……」 「しかし、繁はどうするんだい?せっかくこの子を花嫁と思っているのに」 「なあに、別の子をあてがえばいいわ。すぐ、見つかるわよ………また同じように、誰か迷い込んでくるでしょう……。 時間もかからずに……ね」 クスクスと妖艶に笑いながら 夫人は僕の衣服を脱がせた。 館の当主が、僕の顔に自分の顔を被せてくる。 おぞましい吐息の臭さを感じたと思ったら、唇に当主の唇が押しあてられる。 そのまま舌で口の中をこじ開けられ、ネチョネチョと僕の舌をなぶり、唾液を流し込まれる。 繁の時には感じなかった不潔さに、生理的不快感が満載になる。 えづきそうだった。 間近に見る当主のアップは本当に醜く、顔を背けたくなる。 当主は一旦口を離したと思ったら、安心するのも束の間、僕の下腹部に顔を埋めた。 「ひひひ、おいしい、とてもおいしいよ。 若い男の味は……」 僕は加えられる刺激に、まな板の上の魚のように跳ねた。 「私を見て……」 見上げると夫人はブラ一枚の姿で、両脚の間には男のものが屹立している。 男……? じゃあ、息子達はこいつの子じゃない……? いきなり襲う謎に僕の頭は混乱した。 夫人は自分のもので僕の口を弄ぶと、ブラの脇からシリコンのような詰め物を取り投げ捨て、ブラを外し全裸姿となった。 ぐちゃぐちゃと音が鳴り響く。 「もうそろそろいいかなぁ」 僕の中に稲妻のような衝撃が走った。 当主の醜いイボの並んだものが僕の中に不快感を伴って侵入している。 当主は思う存分腰を動かすと短く果てた。 「ふぅふぅ……この子!逸材だよ!君も堪能して」 夫人に交代されると、夫人も体液で濡れたそこに思い切り突き立て、僕を代わる代わる好きなようにした。 当主のものが僕の口に入り込んでくる。 嫌がる頭を押さえられ強引に加えさせられ鼻をつままれては無理やり奉仕をさせられる。 おぞましいものと向き合う涙で滲む顔を、当主は満足気な表情で見下ろした。 「君はけっして逃げられない……… この館から………」  ~半年後 僕は何もまとわず裸で、首には首輪をつけられている。 リードを持つのは大抵夫人で、たまに当主だ。 屋敷内も庭の敷地もこれで歩かされ散歩をさせられる。 最早正気を失い虚ろとなった顔を 横を通りすぎる恵人がすれ違いざまに冷たく見下ろした。 繁にとってもこんな姿花嫁ではないようで、何も存在していないかのように通りすぎられる。 見えていないかのように。 当主は笑う。 「もし君が病気にかかって死んでもあそこにある一族の墓に埋めてあげるからね……」 見ると広大な敷地の一角には、墓が並ぶ区画があった。 僕は実感する。 きっとここから生きては出られない。 《終》 badend  閉じ込められた未来

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