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第10話

「あ、俺この道曲がるけど光生は?」 「俺はまだ真っ直ぐ。」 「そっか。じゃあここでバイバイだね!」 「そうだね。ねぇ、連絡先教えてよ。」 そう言って光生はポケットからスマホを取り出す。 「ん?いいけど、、てか今日スマホ忘れたんじゃなかったの?」 さっきスマホを忘れたからって断ってたことを思い出し聞いてみる。 「あぁ、持ってきてたみたい。はい、交換しよ。」 「う、うん!でも今ごろ忘れてないことに気づくなんてもったいなさすぎる!あんなにかわいい子に聞かれてたのに!」 「ふふっ、なんで涼が悔しがってんの。」 「いや、だって入学式早々に連絡先聞かれるみたいなモテる感じすごいじゃん!羨ましいなぁ〜って思ってんの!」 「涼だって俺に入学式早々連絡先聞かれてるじゃん。」 「ん?確かにそうか!いやでも男同士だしこれはモテるとは違うような、、でも光生と交換できたのは嬉しいしまぁいっか!」 そんなことを頭の中でぐるぐる考えていると声に出ていたみたいで光生の笑い声が聞こえてくる。 「あははっ、涼は本当おもしろいね。じゃあまた明日ね。」 光生はなぜか俺の頭を撫でてご機嫌に帰って行った。

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