16 / 275
第16話 光生side
カバンを置き制服のまま座ってぼーっと今日のことを思い出す。朝、手を握ったときにすべすべだった手の感触やサラサラな髪の毛、俺がかわいいとからかうと少し照れて必死に言い返すところや話していると表情がコロコロ変わるところ。全部がかわいかった。
涼の事を考えているうちにだんだんと勃っていくことに自分でびっくりする。
「えっ、俺ってこんな性欲あったっけ?」
中学のときに誘われて何人かとしたけど満たされることはなかったし特別気持ちいいともあまり思わなかった。
「はぁ〜、さすがに涼で抜くのはまずいよな。」
そう思いながらも手はベルトを外していてズボンと下着を少し下ろす。涼のことを考えただけでこんなになることにただ驚く。
「ん……はぁっ……」
気づいたときには自分の手で擦っていた。
「1人でするのとかほとんどないのに……」
俺のことを友達と思ってくれている涼で抜くことに罪悪感を感じるのに手は止まらない。
「はぁ……やばい…気持ちいい……」
誰かとしているときも1人の時も今までこんなに気持ちよくなることもなければ声を出すこともなかったのに。声を出したくないのに気持ちよすぎて勝手に出てしまう。
「んっ……あー、イきそう……っっ!!」
俺は呆気なくイッてしまった。
ともだちにシェアしよう!