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第32話

「ふぇ……?なんで……?」 「ん?だってそれだめって言ったじゃん。」 急に離れた手は俺の足の付け根付近を撫でる。 「んぅ……それは、、その……」 「ふふっ、もう1回触ってほしい?」 また気持ちよくなりたい俺はコクコクと何度も頷く。 「じゃあどこ触って欲しいか言ってくれたら触ってあげる。」 さっきまで優しかった光生が急にいじわるになる。そんなの言えるわけないと文句を言おうとずっと抱きついていた体を離すと光生とバッチリ目が合う。 「あれ?顔見られるの恥ずかしいんじゃなかったの?」 光生はニヤリと笑う。顔が赤くなっていくのが自分でもわかる。きっと顔を上げさせるためにわざといじわるなことを言ったんだ。 「ほらもうちょっとでイきそうなのにこのままでいいの?」   目を見られながらスルスルと脚を撫でられ全身が熱くなっていく。 「………いじわる。」 俺は光生のことを睨むけど光生はいじわるく笑ったままだ。 「そんなかわいい顔で睨まれたって全然怖くないし。ねぇ、どこ触ってほしい?」 「やだ!絶対言わない!」 俺は精一杯反抗する。すると脚を撫でていた光生の手が俺の顔に移動し耳を撫でられる。敏感になっている体はビクッと感じてしまう。 「んっ……」 「かわい。涼のえっちな顔やっと見れた。」 さっきまでいじわるなことを言ってたくせになんで急にそんなに幸せそうに笑うんだ。こんなのときめかない訳がない。 「俺、涼から触ってってお願いされたい。」 そんな切なそうな声で言われると俺のわがままをいっぱい聞いてくれた光生のお願いも聞いてあげたくなる。 「……さっき…みたいに……おちん、ちん…触って……」 必死に恥ずかしさに耐えながらそう言えば光生はすごく嬉しそうに笑いキスをしてくれた。

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