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第41話
「……ありがとう。」
「ん。」
丁寧に体を拭いて下着を履かせてくれた光生にお礼を言うとニコっと笑ってくれる。その瞬間に気づいた。俺、光生のことが好きだ。昨日友達になったばかりなのにずっと光生のことが頭から離れない。そんな気持ちに気づいた俺はいつのまにか言葉にしていた。
「光生、、好き、、」
光生は驚いた顔をしていた。言葉にするとどんどん気持ちが溢れてくる。
「好き、、どうしよう、、光生のこと、大好きになっちゃった、、、」
その瞬間グイッと強引に引き寄せられ俺は動揺する。
「わっ、!ちょっと、、!」
「俺も涼のこと大好き。」
「え、、?いまなんて、、?」
「俺は昨日初めて会った時から好きだけど?」
昨日!?頭が混乱してうまく理解できない。
「え、、えぇ!?なんで!?」
「あははっ!すごい驚いてる!」
びっくりして体を離すとまた俺の大好きな笑顔で笑ってくれる。そして目が合うとシーンとした空気になった。
「涼のこと大事にするから俺と付き合って欲しい。」
急に真剣な顔になった光生に告白をされた。こんなに好きなのに断る理由なんてない。
「俺も光生のこと大好き、、俺でよければよろしくお願いします、、!」
返事をすると光生はすごく嬉しそうに笑うから俺まで笑ってしまう。顔を見合わせて笑い今日初めてキスをされた時のようにそっと唇を重ねた。
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