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第62話

前に光生がしてくれたみたいな長いキスをしたいのにどうやっていいかわからない俺は何回もちゅっちゅっと必死にキスをする。 それに気づいているのか光生はふふっと笑うだけで光生からはしてこない。顔を離してじっと目を見つめると腰に手を回される。 「もう終わり?」 「俺、、光生みたいに、うまくできない、、」 「んーん、上手だったよ。涼からのキスで俺トロトロになっちゃった。」 ニコッと笑って褒めてくれる。それに俺は胸がギュッとなり抱きつくとふわっと光生の匂いがしてくるからすーっと息を吸いこんだ。 「ん、、いい匂いする。光生の匂い大好き、、、あっ!俺の1番の大好物、光生の匂いだ!!」 光生が優しくぎゅっとしてくれるたびに香ってくるこの匂いが大好きだ。   「大好物って食べ物だけと思ってたらしょーこ先生が食べ物じゃなくてもなんでも好きなので良いって言ってた!だから俺の1番の大好物は光生だね!」 俺の言葉を聞くとさらにぎゅっと強く抱きしめてくれる光生はずっと黙っていて不安になる。 「こ、こう?どうしたの?」 「んーん、なんでもない。」 光生の声は少し震えていて俺は体を離そうとするけど力が強くて全く動けない。 「もしかして次は光生が甘えたくなったの?じゃあいっぱいよしよししてあげる!」 頭や背中をいっぱい撫でるといつもの光生の笑い声がして体が離される。 「ふふっ、ありがと。俺のことすっごい甘やかしてくれる!」 いつもの声なのに光生の顔はなぜか泣きそうで両手を当てほっぺたをすりすりと撫でる。すると光生は俺の大好きないつもの笑顔を見せてくれる。 「ほっぺたもよしよししてくれるの?」 「ん。笑顔になった!」 その瞬間光生はゆっくり俺を押し倒した。 「さっきの続きする?」 あ、いつもの光生だ。 「ん、、する。」 ニッと笑った光生は俺に覆い被さりキスをした。

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