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第79話
目が覚めると朝になっていた。眠たいままだるい体を起こすとズボンは脱ぎ捨てられ下着だけの格好をした自分の姿にハッとする。
「そういえば昨日光生と電話しながらしたんだった。」
盛大にイったあとすぐに眠気がきて光生が早く寝なって言ってくれたところまで鮮明に思い出した。
「今日光生の顔絶対見れない。」
昨日は大胆になりすぎた。でもムラムラしてたし夜だったしなんて頭の中で必死に言い訳をする。
うーんと頭を抱えていた俺はふと時計を見ると学校に行く時間で慌てて準備をして家を出る。走って学校に行くのはもう何回目なんだろう。
「ふーっ、間に合った。」
全速力で走ったおかげでなんとか間に合った俺は教室に入ると光生はすでに席に座っていて俺もすぐに席に着く。
「絶対遅刻ギリギリで来ると思った。」
後ろから声が聞こえてきてチラッと振り返ると頬杖をついてニコッと笑う光生がいた。
「っ!!そう思うなら朝電話して起こしてよ!」
光生と目が合って俺は昨日の事を思い出してしまい恥ずかしさで理不尽に怒る。
「ふーん、昨日の夜あんなに電話したのに?朝も電話していいの?」
からかってくる光生を睨んで俺はまた前を向くと後ろからはふふっとなぜかご機嫌な光生の笑い声が聞こえる。
「はーい!みんな席に着いて!HRの後テスト始めるわよ〜!」
それからすぐにしょーこ先生が来てテストが始まった。
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