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第93話 光生side
「え?キスでイったの?」
突然ビクッと体を震えさせ息を乱している涼に思わず聞いてしまう。
「……だから、、だめって言ったのに……」
涼は顔を赤くし涙目で俺の事を睨むけどその姿は俺を喜ばせるだけだ。
「ふふっ、怒ってんの?」
「光生のばか!何回もだめって言ったのに!」
「だってまさかキスだけでイくなんて思ってなかったし。」
「言わないでって!もう全部忘れて!」
涼は俺の口を押さえて恥ずかしがっているのがすごくかわいい。押さえられている手にちゅっと唇をつければすぐに離される。
「ちょっ!!もう、ちゅーするの禁止!」
「えー、なんで?」
「…だって恥ずかしいし、、」
恥ずかしいなんてそんな理由で禁止にされたら俺は干からびてしまう。
「それに、、、こんな俺に引いたでしょ?」
キスを禁止されショックを隠せない俺に涼は落ち込んだ顔でそんなことを聞いてきた。
「は?俺が?引くわけないでしょ。」
「でも、、ちゅーされただけで俺イっちゃったし、、」
「俺はキスでイってくれたのすっごい嬉しかったけど?」
「……え?ほんと?」
涼は驚いていてそんなに気にしていたのかと思うと愛おしくてたまらなくなる。
「本当。だからキス禁止にするのやめてよ。」
不安そうな顔の涼のほっぺたを片手でむぎゅっと挟めば照れたように笑ってコクリと頷いてくれた。
それと同時に俺は涼のズボンに手を伸ばした。
「ちょっと!!なにしてんの!?」
そんな俺の行動に涼はあたふたと焦っている。
「ん〜?まだここにキスしてなかったなーって思って。」
「っ!!そこはしなくていいからっ!!」
ズボンを脱がして濡れている下着を軽く撫でれば涼は両手で俺の手を必死に押さえて止めてくる。
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