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第98話
俺のことをゆっくりと押し倒すと光生はほっぺたにキスをした。きっと俺のほっぺたをつまんでいたからごめんねの意味でしてくれたんだろう。こんなこと光生からしたらなんでもない普通のことでも俺からすれば心臓が飛び出るくらいドキドキしてしまう。
「眠たいんじゃなかったの?」
脚をスルスルと撫でながら聞く光生は意地悪な顔をしているのにどこか優しい。
「ちょっと眠くなってただけだし。」
本当は今すぐにでも寝てしまいそうだったけどなんとなく嘘をついた。それでもふふっと笑っている光生にはきっとバレているんだろう。光生は俺の脚を軽く広げると太ももにちゅっとキスをした。
「んっ………」
「涼の脚、すべすべで柔らかくて気持ちいい。」
嬉しそうに俺の脚を眺めながら触っている光生はいつにもまして嬉しそうだ。
「光生って脚フェチなの?」
「ん〜?まあね。」
普段なら、はぐらかしたりして教えてくれなさそうなのに今日はご機嫌なのか教えてくれる。
「………今までしてきた子達にも同じようなこと言った?」
きっと光生としてきた相手なんて綺麗で可愛い子たちばかりだ。みんな光生が好きそうなスラッとした脚をしていて触り心地なんて俺より絶対に良い。それに光生は優しいから今みたいにすべすべなんて言って褒めたりして女の子を喜ばせていたに違いない。
「ふふっ、やきもち?」
「……違うもん。」
嫉妬していることを知られたくなくて俺がそっけない態度をとっても光生は嬉しそうにちゅうっと吸うようなキスをしてはその場所をペロッと舌で舐めている。
結局俺の質問には答えてくれずしばらくして満足そうな顔をした光生は俺に近づきシャツに手を伸ばした。
「…え?なにしてんの?」
「ん?まだキスしてないところあるじゃん。」
今からどこにキスをされるのかすぐにわかった俺はゆっくりと丁寧に外されていくボタンとは反対にドクドクと心臓が早くなっていく。そんな俺に気づいたのかシャツを脱がせると指でツンツンと乳首を触った。
「ぁんっ……!」
「ふっ、ここにキスされるの待ってた?」
ニッと笑って俺のことをからかう光生はいつだって楽しそうだ。
「……いじわる。」
俺が睨めば「ごめん、ごめん」とニコニコした顔で謝りながらゆっくりと近づき乳首に優しくキスをしてすぐに離れていった。
「っん……こうぅ……」
その優しくて甘いキスをもう一度してほしくて名前を読んでみる。
「だめ。そんなかわいい顔しないで。」
俺が?どんな顔だ?なんて思っていると光生は俺のほっぺたを撫でた。
「涼の好きなキスいっぱいしよっか。」
いじわるなことを言うくせにすぐに優しくなる光生に俺はドキドキさせられっぱなしだ。そんな俺にお構いなしに何度も優しくキスをしてくれる。
「んぅうっ…!……こうっ……大好き……」
「ん、俺も大好き。」
何度もキスをされ勃ってしまった乳首を舌でぐりぐりと刺激するとその後そこに何度も優しくキスをしてくれる光生がどうしようもないくらい大好きだ。
「…まって…イっちゃう…っ…ぁあんっっ!!」
さっき2回も出したのにあっけなくまたイってしまった自分に恥ずかしくなる。
「あははっ、涼っていつも何回もイくよね!」
出したものを丁寧に拭いてくれる光生を見て俺は自分ばかりしてもらっていたことに今さら気づく。
「光生まだイってない……」
「ん?俺は適当に自分で抜くからいいよ。」
きっと俺が眠たいなんて言ったから気をつかってくれているんだろう。
「でも…俺も光生のこと気持ちよくさせたい…」
「だめ。いっぱい出したから体きついでしょ。俺のことは気にしなくていいから。」
光生はいつだって俺のことを考えて優先してくれる。
「やだ!光生、俺のわがまま大好きって、もっと言ってって言ったのに……」
俺は泣きそうになりながらいじけると光生はなぜか愛おしそうな顔で俺のことを見つめた。
「ふふっ、ごめんね。そんなに怒らないでよ。」
光生はそんな俺のことをなだめながらズボンと下着を脱いだ。
「……光生?」
「ねぇ、涼の脚貸して?」
寝ていた俺の脚を閉じてぐいっと曲げれば光生のものが擦りつけるように太ももの間に入ってきた。
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