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第161話

じーっと俺のことを見つめて頬を撫でてくる光生の顔はとてつもなく甘い。ていうかこの雰囲気も手つきもなにもかもが甘すぎる。 「……光生」 「ふふっ、なに?」 名前を呼べば目の前で嬉しそうに首を傾げる姿になんだかたまらなくなる。 「俺だけにしかその顔見せちゃだめ……」 いつのまにか独占欲が強くなってしまったらしく俺に見せてくれる光生の顔を他の誰にも見せたくない。 「ふっ、その顔ってどんな顔?」 見た瞬間に誰もがドキッとするような顔を今していることに自分では気づいていないみたいだ。きっとこんな表情も無意識にしていて知らないうちにいろんな人を惚れさせているのだろう。 「言っとくけど俺は涼にしかこんな姿見せないし誰にでも優しくしてるつもりないからね。涼だけが特別なの。」 俺の考えていることがわかったのかそう言ったあと息ができないほどのキスをしてくる。 「んんっ………っはぁ……光生……」 光生がしてくれるキスはやっぱり上手でその気持ちよさに頭がボーッとしてくる。それと同時にゆっくりとお尻に指が入ってきて体がビクビクと感じだす。 「ぁあっ…!…んぅぅ……っふぁ………」 もう何が何だかわからなくて我慢しても勝手に出てくる声を光生はまた甘い顔をしながら聞いている。 「涼の中キュウキュウ締め付けてきてすごいえっちでかわいい。」 そんなこと言われたって自分でしたところでこんなに感じるわけではない。全部光生がしてくれるからだ。 「……光生のこと大好きだから……体が勝手に反応しちゃうんだもん……」 「………ねぇ、それわざと言ってるでしょ。」 優しく触れていた指はクチュッと音を鳴らすように中を撫であげる。 「やんっ…!……光生…だめぇ……!」 「ふふっ、涼のえっちな音いっぱい聞こえるね。」 俺の中を擦ってくれる光生はさっきから緩くしか触ってくれない。 「あっ……っはぁ……もっと触ってっ………」 それだけじゃもの足りなくて腰を揺らしおねだりすると指を増やし今度は浅いところばかり撫でてくる。ニッと笑う光生と目が合えばわざとしていることに気づく。 「っん……こうぅ……そこばっかりやだぁ…!」 「えー、でも涼の中からいっぱい溢れてくるし、ここ好きでしょ?」 自分でも濡れているのがわかるくらいトロトロになっているけどもっと触ってほしい場所がある。 「好きだけど……もうちょっとだけ奥……」 「ふふっ、この前のところ触ってほしいの?」 そんなこと絶対わかっているくせに知らないふりをする光生はさっきまでと違いいじわるだ。 「涼の大好きなところここだっけ?」 「やぁんっ!……っっ……ちがうぅ………」 光生のことだから触ってほしいところの場所なんて覚えているばすなのに違うところを刺激してくる。 「でもお尻気持ちよさそうにギュウッてして俺の指離してくれないけど?」 「んぅ……だってぇ………こうぅ…!」 一向に触ってくれない光生に泣きそうになればすぐに抱きしめられる。 「ふふっ、ごめんね。かわいいおねだりしてくれるのが嬉しくてまたいじわるしちゃった。」 「……やだっ……光生のばか……」 「ん、ごめんごめん。ほらここでしょ?」 嬉しそうに謝る光生はずるい。こんなの絶対にすぐ許してしまう。すぐにずっと触って欲しかった場所を指でグリッと押され体はビクッと動く。 「あぁあんっ!!……っ光生…だめっ…!」 いざ触られるとその気持ちよさにすぐにイッてしまいそうになり光生の手を握り指を抜けば悲しそうな顔をする。 「ん、さっきの嫌だったよね。怒らせちゃってごめんね。」 優しくほっぺたを撫でる光生は気にしているのか心配そうにしていて俺が怒っていると勘違いしているらしい。 「違うっ……その…指じゃなくて……」 首を傾げる光生はこういう時に限って鈍感だ。 「さっきのところ……光生の…おちんちんで触ってほしいのっ…!!」 こんなことを言うなんて恥ずかしいけどもう我慢できない。指も大好きだけどやっぱり光生のもので気持ちよくなりたいしもっとえっちなことをしたい。 「…………だめ?」 返事をしてくれない光生にさすがに変なことを言いすぎたかなと不安になりチラッと見た瞬間、勢いよく光生のものを挿れられ奥まで一気に埋めつくされた。

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