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第163話 光生side

「こうぅ……イっちゃうっ………あぁんっ!」 「っん………俺もイくっ……!」 お尻をギュウッときつく締めてイってくれた涼は俺にしがみついてくる。その姿がたまらなくかわいい。ずっとイくのを我慢していた俺は止まることなく涼の中でビクビクと震えている。 「んっ……光生いっぱいイってるの?」 そんな俺に気づき腰を撫でてくれる涼の手はスベスベで心地良い。 「ごめんっ……たぶんまだ止まんない……」 ずっと挿れっぱなしでこの前よりも激しくしてしまったからきっと涼の体は辛いはずだ。早く抜いてあげたいけど止まらない射精にもう少しこのままでいたい俺は自分勝手でどうしようもない。 「んーんっ……光生がイくところ見るの大好きだからずっとこのままでいいっ…」 それなのに涼は首を大きく横に振りフワッと笑ってくれる。なんでいつもこんなわがままな俺のことを受け止めてくれて安心する言葉を言ってくれるのだろう。 「……だめだ涼のこと大好きすぎて帰したくない。」 「んふふっ、またすぐ泊まりにくるから!」 「すぐっていつ?明日?明後日?」 俺が拗ねるとこうやってあやすように話しながら甘えさせてくれる涼とのこの時間が大好きだ。 「明日は早いからまた今度!」 「早くないでしょ。俺からしたら遅いくらいなんだけど。」 今日も泊まっていけばいいのに「んふふっ」と、かわいく笑っているだけの涼はもう少しすると帰ってしまうらしい。わざとらしくため息をつき体重を預けるように覆い被されば優しく体を撫でてくれる。 「この前泊まったばっかりだしこんなに来てたら莉緒ちゃん達にも申し訳ないからまた今度ね!」 「別にそんなの気にしなくていいのに。毎日泊まっても莉緒も母さんも大歓迎だよ。」 だめだ、大好きすぎてずっと駄々をこねてしまう。このままじゃ絶対涼のことを困らせてしまうだけだと分かっているのに。 「光生……」 ほらやっぱり困らせてしまった。名前を呼んでくれる涼はきっと呆れている。顔を上げ謝ろうとすれば涼の柔らかい唇がそっと触れた。 「っん……光生、ちゅーしよっか!」 「……え?」 返事を聞かずに何度も俺にキスをしてくれる涼にされるがままの俺はどんどん顔が緩くなっていく。舌を入れてキスしてくれるのもぎこちなくて全部がかわいい。 「んっ……今度泊まりに行くときまでの分!光生ならちゃんと待っててくれるもんね!」 やっぱり涼には敵わない。頭を撫でられ完全に子供扱いされているけどそれがたまらなく嬉しくてもっとかまってもらえるようにまた拗ねてみせる俺はなかなかめんどくさいと自分でも思う。 「……それだけじゃまだ待てない。」 「えー?今いっぱいしたのに?もう、今日の光生は甘えん坊さんだからしょうがないなぁ、、」 涼はかわいく笑いながらまた頭を撫でてくれるけどこれは完全にだめだ。拗ねれば拗ねるほど甘えさせてくれるなんて聞いていない。俺はここぞとばかりにわがままを言う。 「ねぇ、もっとキスしてくれないと全然足りない。」 すると優しい涼はちゅっとまたかわいいキスをしてくれる。このままの体勢ではきついだろうと俺のものを抜こうとすればギュッと抱きついてきて離れない。 「まだ離れちゃだめっ…!……もうちょっと繋がったままがいい………」 なんだこの幸せすぎる時間は。キスをしては見つめてくる涼は時折ニコッと微笑んでくれてその度に愛おしすぎて胸が痛いほど締め付けられるのがわかる。しばらくするとトロンとした顔をする涼は眠くなってきたらしい。 「ごめんね、いっぱい無理させちゃったから疲れたでしょ?しばらく寝てていいよ。」 俺のものを抜き服を着させると今にも寝そうな顔で見つめられる。 「んーん…無理してない……光生のほうがバスケもしたし疲れてるでしょ……?」 この状況で俺に気をつかうところも涼らしくてたまらない。 「ふふっ、俺のことはいいから。ほら毛布かけるから横になって。」 「だめっ……光生も一緒に寝る………」 そう言ってギュッと抱きついてきた涼からはスーッとかわいい寝息が聞こえてくる。 「はぁ〜、なんでこんなに全部がかわいいんだろ。」 無防備に寝顔を見せてくれるけどこんなの絶対俺の前だけにしてほしい。ていうかあんなにキスしてくれたのにもう足りなくなってきてしまった。 「あと1回だけキスさせて。」 スヤスヤと気持ちよさそうに寝る涼に勝手にキスをする。 「…光生……」 するとフニャッと嬉しそうに微笑んだ涼は小さな声で俺の名前を呼んでくれる。 「……なに?これもご褒美?」 そんなことをされるとまた俺の夢を見てくれているのかと期待してしまう。しばらく寝顔を眺めていると俺もいつのまにか寝ていたらしく突然ガバッと起きた涼に起こされて時計を見ればもう夜になっていた。

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