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第219話 光生side
「今日もおいしかった〜!ごちそうさまでした!」
涼は嬉しそうに手を合わせる。一緒に食べたご飯はいつもの何倍もおいしかった。それから部屋に戻りテレビをつければすぐに消されてしまう。
「光生、、テレビやだ、、」
その不満そうな顔は俺のことを興奮させる。もっとそんな涼が見たくてご飯の後にえっちをすると約束したことを覚えていないふりをする。
「ふふっ、なんで?前に公開してた映画もうすぐ始まるよ?」
リモコンを奪いテレビの前に座ると涼も同じように横に座ってくるけど距離が近い。自分からしたことだけどちょっとこれは焦る。
「……光生がずっと見たいって言ってたやつ?」
体をピッタリとくっつけて腕をギュッと握ってくる涼は寂しそうにテレビを見る。こんなことをされると俺に構ってほしいのかななんて都合よく考えてしまう。
「うん。結局映画館に行けなかったから。」
見たかったのは本当だけど涼に比べるとこんな映画どうでもいい。むしろ一生見なくてもいいくらいだ。それでももっと求めてほしくて欲張りな俺は映画を理由にまだ気づかないふりをする。
「……じゃあコンビニ行ったときにポップコーン買ってくればよかった、、そしたら光生と一緒に映画館で見てる気分になれたのに、、」
その言葉で俺の理性は一気に限界まで近づく。
健気な涼は俺のことばかり考えてくれているらしく少し落ち込んでいる。そしていつもこうやって無意識に煽るところは変わらないらしい。
「光生は絶対に塩味よりキャラメル味のほうが好きでしょ?」
顔を覗き込んでニコッと笑う涼の腕をグイッと引っ張り抱き寄せる。
「わっ!!光生!?」
「早くベッド行こ。」
それから返事なんて聞かずに強引にベッドまで連れて行き勢いよく押し倒す。
「んっ……映画見なくていいの?もう始まるよ……」
「最初から見るつもりなんてないよ。涼がかわいくていじわるしただけ。」
ツヤツヤの唇にキスをすれば顔を赤くして嬉しそうに微笑む。部屋の電気を消しそっと髪を撫でる。
「なんでわかったの?俺がキャラメル味の方が好きだって。」
「んふふっ、そりゃわかるよ!光生のこと大好きだもん!」
無邪気に笑う涼をずっと見ていたいのに手を出さずにはいられない。そっと服の中に手を入れようとすればなぜか焦った様子で止められる。
「っっ!!ま、待って!どこ触ろうとしてる?」
「どこって涼のお腹。」
いつもとは違う反応は謎だらけだ。お風呂場でも焦っていたしそんなに裸を見られたくないのだろうか。黙ったまま気まずそうにする涼の頭を撫でる。
「ふふっ、今日はもうやめとく?」
俺ががっつきすぎたのかもしれない。さっきあんなにえろいことをさせてくれたしもう気が変わったのかもしれない。いやむしろ誘ってくれようとしてたのも俺の勘違いだったってこともありえる。
「映画見ながら寝よっか。涼はベッド壁側の方がいいでしょ?」
無理させてまでしたいわけではない。困らせてしまったらしくまだ黙っている涼から離れようとすると手を握られる。
「やだ、映画見ない……」
唇をかわいく尖らせ拗ねている涼は俺のことを簡単に振り回す。
「ふふっ、じゃあ話しながら寝る?」
涼が隣で寝てくれるならなんでもいい。ゲームの話だって夢と遊んだ日の話だってどんなことでも聞きたい。
「………まだ寝ない、、ご飯食べたらするって約束したもん、、」
そう言って握られていた手を服の下に入れられる。それなのに涼の肌ではない何かに触れる。
「………俺、今日えっちな下着着てるよ……」
「………え?」
上目遣いでそんなことを言う涼にまさかと思って服をめくれば黒くてスケスケのえろい下着が目の前に現れる。
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