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第241話
「光生、、本当にありがとう、、」
結局泊まることになった俺はお礼を言えば優しく頭を撫でられる。
「涼はもっと甘えていいの。ていうか俺と付き合ってるんだから甘えてよ。」
そう言って温かいミルクティーを渡してくれる。ここの家族はみんな優しすぎだ。
「ほら、体冷えてるんだから飲んで。」
いい匂いのするミルクティーを飲めば温かくて甘い味にホッとする。
「ん、、おいしすぎる、、」
光生のお母さんはミルクティーを作るのも上手らしい。
「あははっ、大袈裟でしょ!」
大爆笑する光生はきっとこのおいしさに慣れすぎているんだと思う。
「涼くん!」
今度は莉緒ちゃんの声がしたと思えば両手にいっぱいのお菓子を持っていた。
「これ一緒に涼くんと食べるの!」
かかえきれないほどのお菓子を机に置く莉緒ちゃんに光生は紙袋を持ってくる。
「だめ。こんなに食べると夜ご飯食べられなくなるでしょ。好きなの一個だけね。」
なんだこのかっこよすぎる光生は。いつもは莉緒ちゃんと喧嘩しているのに今日はすごくお兄ちゃんだ。
「やだやだ!涼くんと一緒に食べるのに!」
紙袋に入れたお菓子をまた広げていく莉緒ちゃんに光生はふふっと優しく笑う。
「全部食べちゃったら涼と一緒に夜ご飯食べられなくなっちゃうんじゃない?今日のご飯莉緒の好きなハンバーグって言ってたよ。」
お兄ちゃんをしている時の光生はやばいくらいにかっこいい。スマホで撮りたいくらい大好きだ。
「うん、、じゃあこれにする、、」
カラフルな色をしたわたがしを取る莉緒ちゃんの頭を光生はポンポンと撫でる。
「ん、よし!涼に一緒に食べてもらいな。」
どうしよう。めちゃくちゃにときめいてしまう。
「んふふっ!莉緒ちゃん、一緒に食べよっか!」
「うんっ!涼くん抱っこ!」
腕を広げて俺に抱きつく莉緒ちゃんとそれから一緒にお菓子を食べて遊んでいれば雨のことなんて忘れていた。夕ご飯もご馳走になって今日も光生は一緒にお風呂に入ってくれるらしい。
「ねぇ、涼が脱がせて。」
「え?いいけど、、」
いつもは自分で脱ぐのに不思議に思いながらズボンを脱がすと俺がプレゼントした下着を履いてくれていた。
「光生、、これ、、」
「ふふっ、似合ってるでしょ?」
自信満々な顔で聞いてくる光生に嬉しくなる。
「うんっ!すごい似合ってる!」
こんなことになるなら俺も履いてくればよかった。
「ねぇ、続きは脱がせてくれないの?」
近づいてくる光生はまたわざとこんなことをしてからかってくる。
「っ!!あ、あとは自分で脱いで!!」
「なんで?脱がせてくれるって言ったじゃん。」
そう言って光生は俺のズボンを脱がせてくる。
「ちょ、ちょっと、、」
「ふふっ、お風呂でえっちしたこと思い出した?涼の声、お風呂場に響いてすっごいかわいかったよね。」
下着に手を入れお尻を触ってくる光生の手を掴みギュッと力一杯に握る。
「やだっ!!なんか最近の光生本当に変態!!」
隙あらば変なことを言って触ってくる光生なんて俺が初めて会った時の光生とは全くの別人だ。あの時はもっと王子様みたいでジェントルマンだったのに。
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