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第243話

「こうぅ……もっとっ……」 光生は何度も音を立てるように耳にキスをしてくれる。優しくて大好きなそのキスは俺のことをすぐに落ち着かせる。 「ふふっ、ちょっとだけ口にキスしていい?」 頷けば光生は俺の両耳を塞ぐように優しく撫でながらキスをしてくれる。 「あっ……光生…これ好きっ……っ……」 フッと笑う光生はきっとキスの音しか聞こえなくなることを知っていてわざとしてくれている。 「んはぁっ……っ……光生……」 だんだん息ができなくなれば唇を離されてしまう。それだけのことなのに不安になる俺に優しく笑ってくれる。 「もう少ししたら電気つくから大丈夫。」 「ん、、ありがとう、、」 真っ暗な部屋は苦手ではないけど雷の音が聞こえるとなると別だ。でもこれ以上光生に迷惑をかけるわけにもいかず頑張って耐えようとすればほっぺたにキスをされる。 「ねぇ、今度映画館で何観よっか?」 何度もほっぺたや首にキスをしてくれる光生はどこまでも優しい。 「ん〜、、洋画はよくわかんないしホラー系は光生苦手だし恋愛映画は恥ずかしいしなぁ、、」 「ふふっ、そんな考え込む?」 「だって光生とデートするの初めてだもん!そりゃ考えるでしょ!」 そもそもデートなんてものをしたことがない。そんな俺とは真逆でモテすぎている光生は今まできっとデートなんて毎日のようにして慣れているに違いないのにさっきからなぜか嬉しそうに笑っている。 「あ!あれは?漫画の実写化したやつ!」 「いいね。俺もそれ観たいって思ってた。」 またキスをしてくれる光生は息の上がった俺を落ち着かせるために映画の話をしてくれたんだと思う。それからすぐに光生の言った通り停電は直ったらしくパチッと電気がつく。気づけば雨が弱くなったのか雷も聞こえない。 「光生ありがとう、、」 俺に覆い被さってくれていた光生にお礼を言うと気まずそうにパッと離れ横に寝転ぶ。 「……光生?」 「ごめん。勃ったからちょっとだけ待って。」 大きく深呼吸をする光生を見つめればグシャグシャッと頭を強めに撫でてくる。 「大丈夫。涼の嫌がること絶対にしないし少ししたらおさまるから。」 ごめんねと謝る光生に胸がキューっと締め付けられる。きっと莉緒ちゃん達がいる時はしないと前に言ったことを覚えてくれているんだと思う。それに雷が苦手な俺に気を遣って無理に触ってこない。 「光生、、俺もう大丈夫だから、、」 光生の足元に座りゆっくりとズボンを少しずらす。 「………え?」 「えっちは声出ちゃうし、、やっぱりこっそりするのも申し訳ないから、、」 本当はしたいけどあんなによくしてもらってるからやっぱりえっちはできない。でも光生にどうしても何かしてあげたい。 「だからちょっとだけね、、」 下着越しに光生のものをゆっくりと撫でた後、すこしずらせば大きくて硬いものが勢いよく出てくる。   「あっ……光生のすごい勃ってる……」 何回見てもやっぱり恥ずかしい。先から少し出ているものを舐めればさらにジワッと出てきた。 「涼っ……」 「んっ…俺上手にできないからこうしてほしいとかあったら言ってね……」 やり方なんていつもわからなくてただ見よう見まねで舐めているのに光生のものは大きくなる。 「…っ…やばいっ……気持ちいい……」 いつもしてもらってばかりの俺はそんなことを言われると嬉しくなる。ゆっくりと咥え動かせば光生はえっちな吐息を出す。 「はぁっ……っ………んっ……」 「んぅ……光生…どこ舐めたら気持ちいい…?」 もっと気持ちよくなってほしくて聞いてみれば光生は起き上がり頭を撫でてくれる。 「全部。涼が舐めてくれるところ全部気持ちいい。」 そんなことを言ってくれる光生をチラッと見上げれば気持ちよさそうな顔でニッと笑ってくれる。 「はぁっ……このままイってもいい?」 コクコクと頷けば光生は腰を震わす。溢れてきそうな光生のものを飲み込めばグイッと引き寄せられる。 「俺も涼の舐める。」 そう言って俺を勢いよくベッドに寝かせガバッと下着ごと脱がされる。 「だめだって、、俺は声でちゃうから、、」 必死に止めれば光生は着ていたスウェットを脱ぎ渡してくる。 「それ口に当てて。」 そんなことしたら光生の匂いがしてそれどころではなくなる。それでも声を出すわけにもいかず言われた通り必死に口を塞ぐ。 「あんっ………こうぅ……だめっ……」 「ふふっ、かわいい。だめなの?」 コクコクと必死に頷いてもやめてくれない。これ以上は本当に声が出てしまうからだめなのに強引にされることに興奮してしまう。 「あっ………光生っ……もっとゆっくり……」 光生はやっぱり舐めるのも上手だ。こんなところを舐められるのはいつまでたっても慣れないしすごくえっちなことをされている状況にいっぱいいっぱいで気持ち良さを我慢できない。それなのに光生はお構いなしに俺の脚をグイッと開く。 「んぅっ…!……光生…そこはだめっ……!」 「なんで?すっごい舐めてほしそうにヒクヒクしてるのに?」 だって俺は光生と違ってすぐに気持ちよくなってしまうし声だって出てしまう。

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