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第5話

「おーい、変態。」 「な!お前!今日はどこを壊して壊してきたんだよっ!」 「窓。」 「また管理人に怒られるううう!」 煩く叫ぶこいつは変態こと変態だ。 我輩は変態である。名前などない。どこで変態になったかとんと検討がつかぬ。 いま即興で考えたが、こいつにはピッタリの語り出しだな。 そんな変態は俺と似たように委員長直属の部下という感じで、情報を専門としている。そんな変態の趣味は強姦観察、情報収集、ハッキング。 まあこんなことをしているから変態と呼ばれるわけで。 きっと俺がくる前も強姦観察でもして、俺のチャイムを鳴らす音が聞こえなかったのであろう。 だから毎回俺は窓を割って入ることになるわけだ。 決して俺は悪くない。 「ほら、仕事預かってきた。早く渡さないと俺が貞臣さんに殺されるんだよ。」 「今回は盗撮のことか?」 「多分な。この前あった強姦事件について証拠がいるみたいだ。現行犯じゃないらしくてな。」 「ふーん。」 そう言ってすごい速さでブラインドタッチを行っていく変態。 そう、いい忘れてたが王道?について教えてきたのもこの変態である。 「なあなあ。」 「なんだ?」 「委員長といつくっつくんだ?」 また意味がわからないことを言い出す変態。 そもそも貞臣さんは副委員長と付き合ってんだから俺と発展することはない。 もしかしてこいつ知らないのか? 「それはない。誰かは言えないが、貞臣さんは付き合ってるひとがいる。」 「はあ?まさか副委員長とか言い出さないよな?」 「なんだ、お前。知ってたのか。」 「お前…いや、勘違いとかそれはそれでオイシイ。」 「頼むから日本語で話してくれ。」 ぶつぶつ言い出す変態に溜息をついていると、変態はそういえば!と思い立ったように話し出した。 「お前はなんで委員長のそばにいるんだ?」 「は?」 「まあ俺は脅されてるわけだけど…お前もか?」 「いや、俺は…」 そこまで言って、貞臣さんに出会った時を思い出した。 あの時の俺は本当にみっともない姿だっただろう。 「なんだよ!気になるだろ!早く俺を悶えさせろよ!」 「ほんとキモイな変態。」 がちで変態に引くも、どうやら聞くまで離さないという心持ちらしく、仕方ないから俺はくちを開く。 あまり俺の恥ずかしい話だから言いたくはないんだが、隠すことでもないしな。 「貞臣さんと初めて会う前、俺は仲間に何度も何度も裏切られてたんだ。無駄に喧嘩が強かったからさ、そこ利用されて。だけど貞臣さんは俺を見つけてくれた。そして信じてくれたんだ。」 あの時、諦めてた俺に貞臣さんは力強い目で俺を照らしてくれた。 「そしてさ、俺は絶対にお前を裏切らない。約束する。そう言ってくれたんだ。」 あの時の俺はその言葉に半信半疑だったけど、俺は信じることしか脳がないってわかってたから貞臣さんを信じてそばにいることにした。 そして今の関係が出来上がったのだ。 「…あ、もう結婚してる感じですね、わかります。」 「いやいやいやどこを斜めに読んだらそうなった。」 「あまりに俺得すぎてどうしたらいいか分からなくなったんですが。ありがとう、今日も良い仕事ができそうだぜ!」 更なる速さでキーボードを叩いてくヤツに、それは良かった。と呟いた。 まあ一先ず仕事が終わったので帰ろうと俺は玄関に向かう。 「そろそろ自覚して俺にハッピーエンド見せてよね。」 そう変態は叫んでいたが、俺にはその意味がわからず、まあ関係ないやと変態の巣窟を後にした。

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