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続きのお話 −2

ベッドに二人並んで天井を眺めながら、先輩が話し始めた。 「和輝、学食で泣き出すからマジでびびった。気持ち考えてなくて、ゴメンな。 でも、あの時の、肩に凭れてくるの、めちゃくちゃ可愛かったよ…。そのまま、押し倒したいくらいだった」 掠れた声でそう言いながら、こちらに向き直って俺の頭を撫でてくる。顔にかかった髪を耳にかけて、頬を親指でなぞる。めちゃくちゃ雰囲気作ってるけどさ、次に来る言葉、分かっちゃったよ。 「ねぇ、思い出したら、またしたくなったんだけど…もう一回良い?」 さっきまで、激しく縺れあったばかりなのに、もう復活?いやいや、元気すぎでしょ?いつも長いけど、今日は更に長いな… 「え?やだ。俺もう十分堪能したよ?もう寝る!先輩元気すぎない?」 「だって和輝、めちゃくちゃ可愛いんだもん…」 可愛いって意味わからないよ。男だし、どっちかって言うと逞しいんですけど?まぁ、俺も先輩の事が可愛いと思ってるんだから、お互い様なんだけど。 「いやいや、明日学校あるし?もう寝せて、頼むから。」 それでも挫けずに食い下がる先輩。どうしちゃった?河合さんの甘え技、すげえ威力… 「いいじゃん、あと一回!」 休み前なら直ぐ流されちゃう俺だけど、明日の1限目は休めない、今年単位取っておかないと、来年以降の履修計画がかなり狂ってくる。 「ダーメ、明日1限目からあるもん。あの授業、単位ヤバイの!」 「そんなこと言わないで、去年のレポート見せてやるからさ…ね、あと一回!あと一回だから!ね、ちょっとだけ。」 そう言って膝頭で俺の股間を刺激しつつ、唇を覆った。俺がキスに弱い事知ってるんだ。ホント強引。そういうところ、嫌いじゃないけどね……と言うより、かなり好き。ってそんな事考えてるから、結局受け入れちゃうわけ。それに… レポートの一言に一瞬心が揺らいだのもいけなかった。 「あっダメ、あぁ、先輩…あ…単位…んあぁ♡ 単位、単位ヤバいっ、あぁ1限♡」 力強いストロークで揺さぶられて、結局その後、2回?3回?あんまり覚えてないけど、先輩は絶倫だった。全く!どこにそんな体力あるんだよ!俺の方は、途中で意識飛んだまま寝てしまったって言うのに… 「和輝!8時だよ!時間大丈夫?1限目からだろ?」 先輩に揺り起こされたけど、眠すぎて頭が働かない。うーん、1限目?なんだっけ…めんどくせー。休みたいな…と思ったのも一瞬だった。急に目覚めて現実に戻る。 「えっ?マジ、ヤバっ時間!!」 って飛び起きたけど…うっ、腰怠い…後の3回がヤリ過ぎなんだよ、全く!ホント、しつこい…ってブツブツ言いつつ、呻きながらベッドから出た。 「ホント、バカ!」 と言って背中を叩く俺に、軽い調子の先輩の一言。 「あぁ〜、ごめんごめん」 軽いよ、言い方。心籠もってない。反省の色が微塵もない! でも、あんなに頑張った先輩の方が早く起きるって、体力あるな、全く…悔しい! 重い体を引きずって身支度をする。授業出ても頭回らなそう…。あぁいっその事休もうか…そんな誘惑に駆られたけど、ダメダメ、挫けるな俺。 「電車無理だな…原チャリ借りていい?帰りは電車で大丈夫だから。」 すると先輩が鍵を放って、いいよ。乗って行きな、って言ってくれた。その声が、何ともいい響き。低めでちょっとハスキーで、セクシーなんだよね。おっと、脱線してる場合じゃないか…。 「じゃ、また後で学校でね。家の鍵よろしく!」 そう言って、慌しく…は無理だったから、腰を擦りながら、のそのそと家を後にしたのだった。 ─── おしまい ───

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