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第13話
新幹線ではアレだったけど...旅館で仕切り直しすればいい!
「わあー!いかにも、老舗旅館って感じだね!」
豪華な佇まいを見上げ、お兄ちゃんが感嘆と声を上げる。
夕飯まではまだ時間がある。
僕と兄は割り当てられたツインの一室へ。
「奏斗!見て見て!めっちゃ綺麗だよ!」
窓からの絶景を指差し、お兄ちゃん、嬉しそう。
「そうだね」
「奏斗とこんな綺麗な景色が見られて嬉しいな」
えっ。
景色を見つめたまま、口元を綻ばせる兄に目を奪われる。
「ぼ、僕も、嬉しい...」
「あっ、そうだ!浴衣に着替えなきゃかな?」
「あっ、だ、だね」
いざ、互いに一度、服を脱ぐ、となると、恥ずかしくなり、互いに背を向けた。
「で、デカい....」
僕にはサイズが合わず、ブカブカだった。
ふと、兄を見ると...
色白な肌と鎖骨が見えていて...とても色っぽい。
ドキドキした。
「どうかな?」
「に、似合ってる」
「ホント?あっ、そうだ、温泉行ってみようよ」
僕と兄は連れ立って部屋を出た。
互いにまた、背中を向け、浴衣を脱ぐ。
前は小さなタオルで隠した。
「湯船、幾つかあるみたいだよ」
「へえ」
その前に僕達は並んで座り、頭や体を洗う。
...お兄ちゃんのアレ、見てみたい。
けど、ダメだ、ダメダメ、と思うのに、頭を洗っている隙に兄の股間をチラ見。
....あ、あれ?僕のより可愛い、かも。
その後は兄に悟られまい、と笑顔で接し、温泉を楽しんだ。
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