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第22話
奏斗の寝顔を見つめながら、今度は兄の俺、優斗は浴衣のボクサーの後ろ側に手を入れた。
ゆっくり穴に指を差し込んでいく。
思わず、はあ、と息が漏れた。
先日、秘かに奏斗の股間を盗み見してしまった....
ダメだ、見ちゃダメだ、と思うのに、つい、気になってしまった。
俺よりデカくて少し虚しくなったけど、コレを入れたらどんな感じなのか、妄想が勝手に膨らんだ。
「悪いお兄ちゃんでごめん、奏斗....」
奏斗の歳、16の時に自宅で初めてヒートを起こしてしまった。
恭一にLINEし、アドバイスを貰いながら後ろを指で慰め、奏斗に気づかれず、事なきを得た。
それからは抑制剤を屈指し、どうにかヒートは起きてはない。
だが、癖になってしまい、自慰するときはもっぱらアナルに指を入れるようになってしまった....
奏斗の寝顔を見つめながら、うつ伏せになり、指を2本に増やし、中をゆっくり掻き混ぜるように動かす。
ぐちゃぐちゃと卑猥な音があまり聞こえないよう、激しくは動かさず、口から漏れそうになる、甘ったるい喘ぎは手元の浴衣の裾で抑えた。
しばらく、指を使いながら、中を慰め、奏斗を見つめ...
勃起を軽く扱くと、浴衣の内側に放出した。
その瞬間、我に返る....。
奏斗をおかずにオナッてしまった自分...
兄という立場ながら...
「ごめんな、奏斗」
奏斗の髪をそっと撫で、俺も瞼を閉じた。
朝。
「あー、よく寝た!」
伸びをし、奏斗が目を覚ますと、隣には優斗が眠っていて、安堵する。癒され、思わず、笑みが零れた。
が、何故か、その反対側、兄の隣に蓮太が寝ている。
兄を真ん中に川の字の状態だ。
「....なんで、蓮太くんが?」
奏斗は小首を傾げた。
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