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第28話

「....大貴さん、恭一さんのこと好きですよね?」 目をまん丸くした後、変わらず大貴さんが狼狽え出した。 「おお俺が恭一を、な、訳ー」 「....バレバレです。それに、このまま、僕と恭一さんが出来ちゃってもいいんですか?」 うっ、と大貴さんが言葉に詰まったのがわかった。 「よ、良くない...」 「....安心してください、僕、別に恭一さんが好きとかじゃなく....兄に見せつけてるんです」 「...あー、確かに、突然、優斗と蓮太で何処か行くね」 「慶太さんと蓮太くんの部屋っぽいです」 えー!!!と館内に響きそうなくらいに大貴さんが叫んだ。 「なにそれ!マジ最低!」 「僕も許せなくて...だから...」 「わかった!理由がわかれば、俺も大丈夫!にしても、優斗のやつ....」 ギリギリと奥歯を噛み締める大貴さんがいる。 と、その頃。 ソワソワと落ち着かない様子の蓮太がいる。 「どした?小便?」 「え、あ、いや、なかなか兄が帰ってこないので。ハリセン使わないとモヤモヤしちゃうので、ちょっと探しに行ってきます」 そうして、蓮太も部屋を出て行き、優斗と恭一だけになった。 ニヤニヤと優斗に詰め寄る恭一。 「な、なんだよ」 「最近、蓮太と仲良いじゃん?なに?奏斗に飽きて、蓮太に変えた?」 「な!そんな訳...てか、今、お前しかいないし、白状というか...」 話しをひと通り聞いた恭一は爆笑した。 「じゃ、なに?奏斗の寝顔を見ながら、ケツに指突っ込んでオナッてたら、蓮太に見つかった訳!?」 「しーっ!まあ、そうなる...で、聞きたくもない、慶太の話しを延々聞かされるし...」 「慶太の?」 「ほぼ、愚痴」 「ずっと蓮太から慶太の愚痴、聞かされてんの!?ご苦労なこった」 「....笑えねーから。俺にはどうでもいいって言えないし」 「まあ、奏斗の寝顔見ながら、ケツ穴に指突っ込んで、オナニーしてました!なんてバラされたくないもんなー」 かああっと、優斗は真っ赤になりつつ、うるせー!と恭一を怒鳴りつけた。

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