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初めての店外デート

清太郎も春斗も、酷く忙しい。 それでも春斗は時間を見つけてはBLOOMに顔を出して、度々遊んでもらっていた。 かなり寒くなりだした日、清太郎は疲れ切ってLong Tailにやってきていた。 仕事の話をしたそうな深月を断固として完全に無視し、春斗の背後で定点観測を決め込んでいた。 春斗は自分が慕う人に見られながら仕事をする緊張感で、作業がより丁寧になる。 「清太郎さんがおかしいです……」 「愛ですよ愛!存在が癒やしなんて春斗さん流石ですね!」 BLOOMでもLong Tailでも、春斗の清太郎ラブを見せ付けられているからか、何故だかユカのテンションは高い。 夕方、内藤がやってくると清太郎は立ち上がり、春斗の頭に紙袋を被せ、首を紐で縛り、親指をインシュロックで固定してしまった。 内藤は驚いて慌て始めるが、ユカと深月が平然としているのでどうしたらいいのかわからず、立ったり座ったりしている。 「内藤くん、ここは変態に極めて優しい異常な空間です。大丈夫です。見てください。」 ユカが指さした春斗の一部は立派なテントだ。 内藤は顔を引くつかせつつ、目を反らした。 「因みに、清太郎さんは春斗さん以外のアダルトには事前承諾を得ている有能な変態紳士なのです!」 春斗に周りの会話は既に聴こえておらず、ふるふると震えながらその場に立ち尽くす。 清太郎は一度店を出ていくと、店先に車を停めてから春斗を回収した。 清太郎の車は、清太郎の香水の匂いが充満しており、春斗は安心感を覚える。 安心しつつも、このあとどうなってしまうのかと考えると身悶えし、それだけで叫びだしそうな位胸がザワザワした。 気晴らしに痛め付けるおもちゃに選んでもらえた喜びも胸を締め付ける。 無音の車内で、エンジン音だけがやけに大きく感じられる。 曲がるたびに身体は遠心力で動く。 ここで事故ったら完全にヤバい事件だと思われるだろう。 一時間程度走った所で車は止まり、春斗は担ぎ上げられた。 清太郎は見た目よりも力がある。 自分より大きい春斗を担ぎ上げる事ができる。 担ぎ上げているのが清太郎だとわかるのは、近付くとより強く香る独特な香水による。 うち転がされた床はコンクリートだとわかる、固くてひんやりとして、粉っぽいにおいがする。 既に肌寒さを感じる夕方だ。 ガタガタと音はするが、何をしているのかはわからない。 再び起こされて、今度は突き飛ばされると、予想外に木の椅子がある。 尻もちを付かずに済んでホッとしたのもつかの間、脚は板に挟まれて固定され、手も椅子の肘置きに固定された。 まだ紙袋をとってもらえず、流石に酸欠も限界気味になっている。 荒く呼吸をしていると、閉じられた脚を無理矢理開くように間に何かを差し込まれる、ぎちぎちと音がなるほどに詰め込まれ、更に一枚の板を嵌められ、その板をカーーンという乾いた音と共に打ち込まれた。 「アァアアァアーーー!!」 叫べば余計に苦しくなる。 カーーン 更にもう一打ち。 激痛の走る脚にたえて、手が強く握られたり、開いたり。 呼吸は狂ったように荒い。 軽いパニックだ。 頭がスウッと白くなっていくと、紙袋を外され、一気に空気を吸い込むと、急な酸素に身体が驚く。 疲れた顔は何処へ行ったのか、凶悪に目をギラつかせた清太郎は、再び木槌を振り上げていた。 ヒッヒッヒと過呼吸気味になりながらその有様を見る、振り下ろされる姿がスローモーションに見え、振り下ろされたと気が付く前に駆け抜ける痛みで全身がわなわなと震えた。 かと思うと、清太郎が一本の縄を引くだけで脚の拘束はバラバラと外れていき、板もカランカランと床に散った。 安堵と、残る痛みに震える、そして、春斗は失禁していた。 その失禁は止められず、温かい液体が尻びしょじしょにして、脚も濡らし、床に水たまりを作った。 顔からも涙と鼻水と涎が垂れているので、非常に汚い。 清太郎は高揚した薔薇色の頬と唇でうっとりして、まるで少女漫画のお姫様だ。 手の拘束もはらはらと解かれるが、春斗は自分では動けない。 清太郎に手招きされ、やっと立ち上がろうとするが、脚の痛みに悲鳴を上げガクガクと揺れる。 差し出された手に縋り付き、何とか近寄ると、髪を鷲掴みにされて、頬をビンタされる。 何度もビンタされているのに、なぜだかこの瞬間は得体のしれない腹の底から湧き上がる震えに腰がぬけて今度こそ床に崩れた。 かと言って清太郎のサディズムが収まるわけもなく、腹の底に波のように襲ってくる疼きに春斗が耐えていると、股間を踏みつけられた。 そこで初めて春斗は自分が弾けそうな程勃起している事に気が付く。 そして、目線のそばにある清太郎のペニスも、軽く反応している事に気がついた。 思考力を手放し、何度も腹から湧く震えに身を任せれば、脳は快楽を捉えてそれを逃がそうとしない。 一際大きく波が来ると、春斗は声を抑えられない、それでも、夢中になって清太郎のベルトを外し、ボタンを外し、下着からペニスを取り出して、半分程度充血したそれを口に含んだ。 大量の唾液をペニスに絡ませて、鈴口と雁首をちろちろと舐めあげ、湧き出たしょっぱい汁を吸い出して味を堪能した。 清太郎は春斗の頭を掴んで、思い切り喉にペニスを押し込んだ。 グボっとおかしな音をたてながら、何度も何度も抜き差しされ、必死で舌を裏筋に当て続けた。 「あ、出る……」 一際激しく喉に打ち付けられた所から、同時に踏み付けられた股間をグリっと捻り押されて、二人の温かい液体が溢れ出して、口内と下着の中を瞬く間にドロドロにする。 春斗は口の端から溢れそうになる汁を必死で啜り、一滴も零すまいと飲み込んでいった。 口から抜かれたペニスは名残惜しくも素早く仕舞われてしまった。 清太郎は満足したのか、ぐったりと倒れ込んだ春斗を置いて何処かへ行ってしまった。 春斗は仕事用の服も靴もめちゃくちゃにしてしまった事にほんのり後悔しつつも、このやってしまった感じに満たされていた。 「風呂入るぞ!」 清太郎の呼び掛けで初めて、そういえばここはどこだろうかと思う。 何処かの倉庫の様で、何やらSM用の大型拘束用具が並んでいる。 清太郎の呼ぶ方には金属製の重厚な扉があった。

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