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無邪気で何も知らない皇子を調教する5

身体を綺麗にしてやって、抱きしめながら寝るのはいつものこと。 だけどやたらと甘い気分がした。 ほぼ意識のない身体に口移しで甘い果実の汁を飲ませて、薬酒も飲ませて。 抱きしめながら眠った。 もう子供の身体ではなかった。 たった1日で、その身体には匂い立つようないやらしさがあった。 熟した果実のように甘く腫れた乳首を撫でてやったなら、眠っていても喘いだ。 受け入れることを覚えたばかりの穴も撫でてやった。 ここも使うための場所にちゃんとなって、カタチも代わるだろう。 皇子には自分の身体の手入れを教える必要はない。 これから先も誰かに身体の世話はされるだろうから。 泣いてはれぼったくなった顔はそれでもキレイで可愛くて、調教師は少し笑ってそっとキスを落としていく。 「可愛いな」 そう言ってしまう。 明日目覚めたらきっと、ここまで犯されたのだから、もうあんな目で調教師を見ることはないだろう。 明日目を覚ましたなら、いつもの仕込むための素材になっているだろう。 だからちょっと朝が来るのを嫌だな、などと思ってしまった。 だが。 今だけは。 今だけだから。 「可愛いな」 甘く囁いて、優しいキスを何度も何度も落とした。 抱きしめてねむる。 仕込むためではなく。 一度くらい、そんな風に誰かを抱きしめて眠りたかったから。 「可愛い」 何度も何度も聞こえてないから囁いて。 いつしか眠った。 仕事をわすれて。 だが、朝が来て、皇子を起こした。 残念に思いながらも。 「起きろ」 そういって軽く頬を叩いた。 身体の負担はそうとうあるだろうが、休むわけにはいかない。 まだ教えないといけないことは沢山あるのだ。 皇子は目を開けた。 そして、信じられないことに無邪気に調教師にむかって微笑んだ。 「おはよう」 高貴な皇子というよりは、無邪気な少年のように。 調教師は呆れた。 その目はまだ無邪気に調教師を信じていた。 あれだけ過酷に犯されたのに。 普通は後ずさり、怯えるのが2日目だ。 それを押さえつけ身体で教えこみ、そのうち心も支配するようにする。 だがこの愚かな子供はまだ、信じている。 知らないからだ。 仕事でどんな酷いことでもする人間がいるなんて。 でも、これからまた仕込みを始めたなら、さすがに分かるだろう。 身体を整えてやった。 マッサージで強ばった身体をほぐし、腫れた場所に薬を塗り込んでやる。 髪をとかし、排泄の世話までする。 性器や穴の管理は大切な仕事なのだ。 そこは高貴なる皇子。 全く平気だ。 食事を食べたがらないのを、口移しで与える。 僅かでも栄養がある滋養薬だ。 常用するのは避けたいが腹にそれほどモノを入れられない仕込み期間はこれでいい。 寝台に連れていかれても皇子は抵抗しなかった。 馬鹿かと思った。 綺麗な目で見てくるからだ。 さすがに少しイラついた。 「後ろに挿れるぞ」 そう言ったら泣くかと思ったが、泣かないで真っ直ぐ調教師を見てきた。 「そうしないと僕が死ぬんでしょ?」 素直に言われてあっけにとられた。 その通りだ。 その通り。 それ以外この皇子に生きる道はない。 母親みたいに自害するしかない。 「ありがとう」 礼まで言われて言葉を失う。 バカどころか、 大バカだった。 助けるためにしてると思ってやがる。 「僕は隣の国にやられる。そこでこういうことをするんだよね。貴方は僕をそれに耐えられるようにしてくれるんだね、ありがとう」 丁寧に頭まで下げられた。 調教する性奴隷に礼なんて言われたことがなかった。 「僕は死にたくはないんだ。だって、良いことだってあるかもしれないじゃないか。だから、よろしくお願いします」 その上よろしく頼まれて、発狂しそうになったのは調教師の方だった。 「お前。どんだけめでたいんだ!!」 やけくそになって叫んだ。 でも。 仕事だから。 仕事だ。 押し倒して。 穴を弄るべきなのに、唇を合わせてた。 優しく優しく、ついばんでついばんで。 両手を皇子の手に重ねてそっとにぎった。 そんなこと。 誰にもしてやったことなかったのに。 「可愛いな、お前」 囁いてしまった。 そして髪を撫でてから、やっと、昨日責め抜いた穴をまたいじめ始めた。 まだ柔らかい穴に薬油ではなく、セックス用の香油を注いで貫くことから始めた。 優しいキスからの激しさに、皇子は貫かれて背中をそらし、それでもちゃんとイった。 バカだが身体の覚えは最高だった。 「慣れろ、イカされることに、そして、どうされてでもイくんだ」 調教師は皇子に言った。 「壊れるなよ。どんなにイってもいい。でも、意識のどこかは醒めておけ。我慢はするな。でも、それを観ている自分を作れ。どんなに狂ってバカになってもな」 調教師は囁いた。 いやらしい腰つきて、昨日散指で潰され、性器で捏ねられた皇子の弱いところをまた突いている。 「ひんっ、ふうっ、はあっ」 皇子は尻をふり感じることを覚えていた。 涎をたらし、感じる姿に調教師は思わず見入ったがすぐに調子を取り戻し、ゴリゴリとそこを擦り立てた。 「ああっ!!!!」 昨日散々出したせいで、水みたいな精液を皇子は吹き出す。 ガクガク震える皇子の髪を撫でたのは無意識だった。 「お前は性玩具じゃない、性奴隷であってもな。支配するのはお前だ。覚えておけ」 だけど調教師は調教師。 抱くものを支配できる性奴隷をつくることこそ、素晴らしい作品を作ることこそが喜び。 皇子に教えこんでいく。 セックスに支配されない、セックスで支配することを。

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